例え何が起ころうとも







世界は確かに、刻々と時を刻んでいるのだ







第58夜







冷たい風が頬をなで、何故か痛みを感じてリューグはふっと目を覚ます。



「・・?」



月は雲に顔を隠しているのが、目を開けてすぐに映った。
そんな自分は何故か茂みの上で大の字に寝転がっている。
・・・何故こんな所で寝転んでいる?と記憶を辿れば、馬が覆い茂る森の斜面に
足を取られて馬共々滑り落ちてしまったのを思い出す。

ぼんやりとする意識を戻そうと頭を振ると、こめかみがズキリと痛む。
なんとなくそれに触れるとぬるりとした鮮血が手を染めて、苛立たしげに顔を歪めて起き上がった。
赤い血が、リューグの首元の服を紅く染める。


「・・・クソっ・・」


一緒に落ちた馬は、側で苦痛にのたうちながらいなないていた。
リューグはふらつきながらも近くに生えていた薬草を摘み取り、簡単に石ですりつぶし、
出てきた緑色の液体をその馬の足からわずかに滲む血と傷に塗りこんだ。

馬が嫌がるように足を動かし、危うくリューグを蹴りそうになったが彼はそれを軽くかわし、
手に残っている薬を全て馬の傷に塗りこんで、馬から離れて辺りを見回した。
      辺りは深い、森のみが彼らを囲んでいた。


「・・・・」


空を見上げて、ため息を吐く。
追っていた竜の影は完璧に姿を消していて、鳴き声一つすら聴こえない。
相当遠くへ行ってしまったのだろうかと・・空と大地の圧倒的な差を改めて思い知らされた気分だ。


リューグは馬を無理矢理立たせ、手綱を引っ張って森の中を歩いた。
レヴァティーンがひたすら目指して飛んでいたこちらの方角に進んでいけば、
取り合えずどうにか辿りつくかもしれないという勝手な希望を込めて、草を掻き分けて進む。


・・・・急な斜面から落ちて怪我をして、そして血が外に流れ出てようやく頭が冷めた。
怒りはまだ胸の内に残っているけれど、それでももっとまともな思考がグルグルとまわる。


     リューグはまた1つため息を吐いた。


身勝手な怒りにこの馬をまき込んで、ロッカ達にも何も言わずに出て来て。
多分、あの兄と妹(姉か?)の事だから心配しているだろう。
下手すれば、道場に帰ってから昼食か夕食は抜きになるだろう・・いや、朝食抜きかもしれない。
どちらにせよ食べ盛りにはそれは痛いものだった。

リューグは再び考える。
今から迎えに行く彼女はどう思うだろう。



怒るだろうか?

笑うだろうか?

それとも呆れるだろうか?

・・迷惑そうな顔をするだろうか?



迷惑そうな顔をされるのも辛いが、“帰りたくない”“戻りたくない”と言われて自分一人で帰るのも辛い。
でも死なれるよりはマシだと思う。
失うよりはずっとマシだと・・勝手な気持ちでもあるが、そう思う。

しかし彼女は何故今まで何も言わずに自分達と          


「・・馬鹿だ」


それは、自分の事だ。
今になって”何故何も言わず”と考えた自分のことだ。

信用されていない、というわけではない。
彼女は自分達の敵で、動向を探るために明かすわけにはいかなかった・・というわけでもない。
・・・・普通に考えれば言えるはずがないだろう、こういうことは。
何せ自分達の仇でもあるのだから。


今になって考えれば、のことを何も知らなかった。
彼女の世界の事や、帰ることが出来るのか帰れないのか、好きなこと、嫌いなこと・・他にも、気持ちも。


何も知らなかった。


デグレア軍に追われ、謎の敵であるガレアノに襲われ、相手にどう対応するべきかという
思考ばかりに染められて、疎かになっていた。


を知ることに、目を向けたことがなかった。

なのにずっとずっと、彼女に頼ってばかり。

そして、怒鳴っては何度傷つけたことか・・・。


       知ろうとしなかった自分を恨めしく思う。


腹の中に自分への怒りを溜め込みながら、それでも足は真っ直ぐに一つの方向へ向かっていた。
やがてはしばらく歩き続け・・・そして、足を止めて、息を殺して茂みに身を隠す。

・・耳が、肌が、人の気配と、小川のせせらぎをとらえた。

目の前に広がる小川の周辺を見渡せば、そこには誰もいなかった。
小川のさらに奥から微かな音が聴こえ、小川の中に足をつけ、浅い川を突っ切るように渡りきる。
ついでに顔を洗って冷静さを取り戻し、冷たい水で心を落ち着けた。



         敵かもしれない



そんな思考が、ふわりと浮かんだ。
けれど今度はそれを抵抗することなく受け入れ、感情の一部として取り込み、
自分の中に押し込めた。



それでも


が自分達の側で笑っていたのは


怒っていたのは


泣いていたのは


・・全部事実で




あれは本当の彼女だと思う



(だから)



だから、全てをはっきりさせる



全てを、自身の口から聞くのだ




リューグは顔を振って水気を払い、馬の背にある荷物を全て取り外し回復薬を腰の小さなポーチに詰める。
相手は巨大で強力な組織だ。
何もないまま行って残るのは死。

斧を持ち、リューグは森の奥へと歩き始めた。
馬をここに放置して行っても、食べるものも飲む物も充分にあるから大丈夫だろう。

馬の方に振り向くと丸い瞳はこちらをじっと見つめていた。
無理矢理服従させた馬だが意外と自分に合っていたような気がする。
・・・・・・・リューグはしばし考え込んで、ふっと笑った。


「悪かったな」


自分で無理矢理連れて来て、こういうのもおかしいと思うが。
しかし馬はそれに答えるように軽く鳴き、傷の痛みも引いたのか
軽やかに方向転換をして森の奥へと走り去って行った。


「・・よし」


その背を見届けリューグは一度、水に濡れた自分の唇を舐めて森の奥へ踏み込んだ。
うっすらと暗い森は恐怖ではなく、逆に心を落ち着かせる。
少しばかり冷たい風が心地よく、追いかけ続けて疲労した身体を癒してくれる。


・・を迎えに行ったら取り合えず怒鳴ろうと思ったが、やめた。
逆に怒鳴られそうだ。もしくは”何で迎えになんか来たのよ!”と平手の一発は受けるかもしれない。
いやその前に       


(もしかしたら、死ぬかもな)


自分は死ぬかもしれない。
だがは死なないだろうと、何となく思い浮かぶ。
があそこまでルヴァイドたちを想っているのだ(はっきり言って癪だが)、
ルヴァイド達もを大切にしているに違いない。
だが扱いが酷ければ無理矢理にでも、さらってでも取り戻そうと今決めた。
・・・        別の意味で大切にしていても、無理矢理さらって取り戻すが。


(あいつらに、くれてやってたまるか)


苛々と、焦げるような感情が湧く


彼らにを愛おしそうに見つめる瞳があるなら、それをから遠ざけたくなる



・・多分、そんな感情を呼ぶのは             



思わず、思考を止めてしまった。
ただただ思考に耽っていたので、いきなりこんな考えになるとは思わなかった。


「・・マジか・・俺・・」


茂みに身を潜めながら、リューグは目元を押さえて呟いた。

とうとう答えに行き着いた。
とうとう答えと向き合ってしまった。
今まで、無意識に、意識的に避けていたというのに         


「・・ダチかと思ってたんだがな・・」



けれど間違えようもなく



焦げるような感情を呼ぶのは



甘い感情を呼ぶのは




        ”という人間に惹かれたからだ




離れたくない、離したくない



・・・・多分、そんな簡単で        複雑な、想いがあるから




リューグはそこまで考えて、自分に呆れたようにため息を吐く。
アメルにも惹かれていたが、それ以上に想ってしまう相手がいるなんて思わなかった。
しかも相当入れ込んでしまっているという自覚もあるのだから、余計に。


・・さらには、アメル並に鈍いときている。


そのおかげで色々と助かっている部分もあるのが(例えば他の男からの視線など)、
周りの男共はそれなりに手強い感じがする。油断していればあっという間に横から持って行かれる。
・・そんな事を考えると、彼女は人を悩ませる天才だと思う。

しかも特別の感情にはまったくと言って良い程、疎い。
それはが根っこから、仲間達をきっぱりと友として割り切っているからだろう。
才能・・そんな言葉も頭を過ぎるが、取り合えずどこかに置いて。


(っ・・くそっ・・)


本気で頭を抱えたくなる気持ちを押さえ、リューグはまたひとつ息を吐く。

もう、以前のようには見られない。
ただの仲間として接することも出来ない。
気持ちを押さえ込んでも無意識に、”女”として見てしまうだろう。
きっと、全部抱えて、自分だけのモノにしてしまいたくなる              


・・ふと、思考を無理矢理打ち切って気配を殺し、茂みに身を潜めた。

人の声がする。

何か慌てているような声だ・・軍人特有の勢いのあるはっきりとした物言いに、
黒の旅団の人間だとすぐに理解し、怒りが込み上げて斧の柄を強く握り締める。

今すぐにでも、あいつらを            ・・。





”リューグ”





・・・・・・・・・胸の内に甦る声に、怒りが溶けた。

本来の目的が怒りに燃える思考に冷水を浴びせ、無理矢理冷ましていく。
名前を呼ばれただけなのに我に返るそんな自分に気がついて、リューグの口元に苦笑が浮かぶ。




この手に掴んだら



自分はもう、絶対離してやらないだろう




リューグは再び斧を強く握り締めて、目の前にある光景に神経を集中する。
彼は冷たい風に鮮やかな髪をさらわせながら酷く冷静な思考を保ち、
小さな崖の上から冷めた瞳でその光景を見下ろした。





彼の目の前に映っているのは。


月の光に照らされた、他ならぬデグレア軍の駐屯地だった。




















ハヤトは、事態の対処にほとほと困り果てていた。


バノッサVSイオスの構図がまだ続いていたので、彼らにはもう付き合いきれないと降参し、
レシィ達が入っていった(寧ろイオスに押し込まれた)テントに逃げると、妙な光景が出来あがっていた。


目の前には、まったく動かなくなってしまったレオルドとゼルフィルド。
そして大柄な体格の男の手を握って、ぴくりとも動かなくなっている
・・・・・その周りをオロオロと動くレシィ。


変だ、そして妙な光景だ


そう思わずにはいられなかった。
が何故眠りこけているのかもわからないし、機械兵士二人が同時にぐったりとしているのかも
さっぱりわからない。(っていうか何があったんだーーーーーー!?)
取り合えず彼らの周りをオロオロとしているレシィを落ち着かせると、
彼はその大きな瞳から大粒の涙を零して状況を説明してくれた。


「ご主人様がルヴァイドさんの側で眠っちゃって、その後でレオルドさんとゼルフィルドさんが
急に動かなくなっちゃったんです〜」



・・・・全然わかんねぇ・・(汗)


しかし、彼は見たままのことを言ったまでなのだろう。
ハヤトはレシィにハンカチを渡して、眠るの側にそっと近づく。
寝息すらたてていなくて、柔らかな髪はテントの裾から入る風で少しだけ揺れていた。


「・・?」


返事がない。

寝息すらたてていないその様はまるで死んだように眠っている。


(そ、そんな馬鹿なっ)


そう思いつつも心の中は焦り一色だ。
慌ててに駆け寄って膝をつき、手首の脈を診て       良かった、生きている。
肩も呼吸でゆっくりと上下している。死んではいない。


「び、ビックリしたぁ〜〜〜〜〜〜」

「は、ハヤトさん・・ご主人様を殺さないでください・・」

「だ、だって全然、ピクリともしないんだぞ?!いやもう本当焦った・・」


突然、眠っているはずのがハヤトの腕をガシッと掴んだ。

レシィはそれに”ヒッ!”と悲鳴を上げて腰を抜かし(よほど驚いたらしい)、
ハヤトもホラー映画を思わせるような突然のの行動に驚きを隠さずにはいられず、
情けなくも”ギャアァ!!”と悲鳴をあげてしまった。


「(怖い!怖すぎるよ!)お、おい?!、気がついて         


は顔を伏せたままハヤトの腕を掴んで、それきり動かなくなった。
それにおそるおそる、もう一度彼女を呼びかける。


「・・?・・ど、どうし・・」

「・・・」


が、ゆっくりと顔を上げた。
いつになく虚ろな瞳だが、彼女はハヤトを見るとニヤリと口元に笑みを浮かべて、
掠れた声を絞り出す。


「・・ま、さか・・こんなところで、お目にかかれるとは・・ね・」

「え?」

「ふふ・・・まだ、生きてるのね・・あたし・・」



        じゃない。



ハヤトの中の直感がそう告げた。
顔も身体も腕も体温も全部全部だが、今の彼女は違う。
空気が、笑みが、全然違う。・・誰だ、彼女は。

自分に問えば、ハヤトの体の奥が・・・サプレスのエルゴの力が、熱く反応した。


「君、は」

「もう・・飽きたのに、なぁ・・・・・・」


告げてから疲れたように、ではない少女は目を伏せた。
それに思わず”おい!”と声をかけて肩を揺さぶれば、再びのろのろと瞼を開き、
眠っている男にもたれたまま弱々しく微笑みながらハヤトに視線を動かして。


「・・ねぇ・・もう、いいでしょう・・?」

「え」

「・・充分、働いたわ・・魔王だって・・抑えたわ・・・・本当、よくやったわあたし・・ふふっ・・・」


一部、らしいところを垣間見た気がする。(よくやったと普通に自分を褒めるあたり)
だが今彼女は”魔王”と言わなかったか?
”魔王を抑えた”と      ならやはり、彼女が自分達の探していた        


「君が、バノッサを助けてくれたのか?!」

「・・・・・だから、もう、あなた達には・・付き合えない」


ハヤトの問いに答えず、彼女はまた疲れたように目を伏せて、
額にわずかな汗を浮かべながら微笑みを口元に浮かべて。


「・・・今度は、約束があるから              ・・」


どこか遠い何かを見つめる瞳を見せて、愛おしそうに呟いた。
いやしかし約束とは一体何のことだろう?

ハヤトの腕を掴んでいた手はずるりと離れ、くたりと床に落ち、ハヤトは慌ててその手を握る。
握るハヤトの体温を感じてか、少女はやはり、微笑んだまま。


「・・ルヴァイドは、危険な状態だけれども・・でも、あの子がいるから・・大丈夫・・」


次には、彼女はふっと息を吐いてそのまま気を失った。
彼女が気を失った瞬間、彼女の目覚めによって周辺に漂っていた独特の空気が霧散するのを
肌で感じ、ハヤトは呆然と少女を見下ろす。

彼女は再び眠り続けた。
ピクリとも動かず、ただただ、昏々と眠る。


(・・誰だったんだ・・今のは・・)


そう思い悩むハヤトの胸の奥に言いようもない懐かしさが湧いて。
耳には外から大きな召喚術の爆発が響いて来たのだった              ・・・。



















あたしはやっぱり、ぼんやりと暗闇の中にいた。


目の前には、戦っているルヴァイドがいた。
まだ幼さが残る顔つきで、今のルヴァイドを知るあたしには少しばかり微妙な違和感を感じる。
見た目的にはリューグくらいか・・まさに悶絶モノ・・いやいや、可愛いと撫でたくなるような感じがある。

彼は、既に黒い鎧を纏っていた。
剣は父親・レディウスの剣。
幾多の敵をなぎ払い、吼えるように号令を下し敵陣に切り込むその姿にはどこか恐怖さえも感じる。


(ルヴァイド)


瞳は、何の感情も浮かんでいなかった。
それこそ迷いも、悲しみも・・けれど喜びも、何も。


(ルヴァイド)


でも、何故だろう。
これはあたしの錯覚かもしれない、本当は喜んでいるのかもしれない。



けれど彼の静かな瞳は、酷く泣きそうな色を灯しているような。



そんな風に見え                ・・・。







「起きろ」







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ほへ?」








あたしはかなり間抜けな声を出して、返事した。
目の前には、・・深く、綺麗な紫の瞳を持った男。
押し倒されたような形に倒れているあたしとその男との顔と顔の距離は・・約15センチ。



・ ・ ・ 何 が 起 き た ?



「(あああぁぁ神様仏様あたしってばなんでこんな状況ばっかりに追いやられているんでしょうか
っていうかもう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ絶対死ぬこのままだと萌死ぬ
)・・きっ・・!・・んぐー!!」


思わず叫びそうになったあたしの口を、新手男の手ですぐに塞がれて失敗に終った。
ってか!ってか何だこの距離はーーーーーーーーーーーーー!!!!(汗)


「んー!んー!!(顔近いー!!!///)」

「静かに。あの子供に気付かれてしまう」

「ふむうううううううーーーーーーー!!!!(そういう問題じゃないわよ!コラァァァァ!!///)」


こんな、何もないようなところで伏せてても気付かれるも何もあったもんじゃないと思う。
辺りは雪の小山以外の遮蔽物なんてものはないのだ。上から見渡されたら一発で見つかるものだろう。
(あの少年は飛べるみたいだし)

けれど新手男は耳をすますように、目を閉じる。

その時に、伏せられた彼の睫毛の長さに、一瞬だけどきりとしてしまった。
ヤバイ、美形だ。やること強引だけどこの男も相当の美形だ。
“・・あたしより長いんじゃないか、アンタ・・”と恨めしく思いながらあたしも諦めて、素直に待つ。

しばらくして、彼は目を開けて上半身を起こした。


「・・大丈夫そうだな・・」



寧ろあたしが大丈夫じゃねぇ・・!



「大丈夫か」

「ん、大丈夫。それより、あたしはともかく女の子は大事に扱いなさいよ・・」


新手男はコクンっと頷くと、あたしの手を取って立ちあがらせた。


(まったく、どうなってるんだか)


謎男と別れた後、あたしと新手男は妙な暗闇に突っ込んだのだ。
それはどうやら空間転移なるものに近いモノらしく、その空間に全身を取り込まれた
瞬間意識が一瞬遠くなってルヴァイドの夢を見て      
・・・気がつけば、謎男もルヴァイドの子供の頃の姿を模った少年もいなくて、
あたしと新手男だけがそこに残った。

しばらく耳を澄ましていたのは、少年が追ってくると新手男の感覚に引っかかるらしい。
・・・・・一体、どういう理屈だか・・・。(汗)


彼は一度辺りを見回した。
ただ雪が積もるばかりの大地と、暗闇に覆われた世界が広がるばかり。
・・そのまま、あたしの手を引いたまま歩き出した。


「ちょ・・ちょっと?」

「気配がする」

「(主語がねぇ!)何の?!」

「あの方の気配だ」

「あの方?」


あたしが首を傾げて問い返せば、彼は“ルヴァイド”と呟いて。
“ああ!”と納得したように手を打った。


「ってことは・・あんたはデグレア軍で、ルヴァイドの部下って事よね?
でもあたし、あんたの事はルヴァイドから聞いた事もないし・・軍でも見たこともなかったけど?」

「普通はわからないだろう、気にするな」

「んな訳には行かないでしょ?名前はどうなのよ、ねぇ?」

「・・・」


彼はその質問に答えず、しばらく無言で・・先ほどより急いだ歩調であたしの手を引いて歩く。
あたしは”言いたくないのかなー”と考えて、取り合えずその歩調に合わせるため足を動かした。


(急いでルヴァイドを助けなくちゃいけないってのはわかるけど・・そんなに危険なのかなぁ・・?)


しかしこの新手男は少なくとも、ルヴァイドを想ってこんなに急いでいるのだと言うことは、わかる。
とても心配していて、助けたい気持ちで一心なのだ      イオスと、同じで。



ってーか



(あんたのルヴァイドの関係は何なのサーーーーーーーーーーーーーー!!!!<萌)


それが1番聞きたかったりする。(逝け)
だってもう意味ありげじゃないさ!ねぇ!!?
あたしの中の邪レーダーがもうビンビンに反応しちゃってるっていうか・・・!(落ち着け)

あたしが悶々と考えなが進んでいれば、新手男はぴたりと急に立ち止まった。
急には止まれなかったあたしは勢いに乗ってそのまま彼の広い背中で鼻を打つ。
鼻を抑えて恨めしそうに睨み上げると(何で止まるのよー!)・・・・・・・・・・雪がちらほらと舞い降りてきた。
走っている全然降っていなかったのに・・・・。


「それで、どうすんのよ・・」

「ここで、我が将を探せ」

「・・・・・は?こんな所で?!それにルヴァイドいないし!!?」

「声を辿らせるのだ」





            声を聞かせて探させて・・”





新手男の言葉に、ここに来る前に夢の中(?)で出会った子ルヴァイドの言葉が胸に浮かんだ。
声を辿らせる・・ということはルヴァイド自身にあたし達を探させるってこと・・?・・いや違うのか??


「それ・・意味がよくわからないんだけど・・」


そう言いかけたら、風が一度頬を撫でザァッ!と周りの景色が変わった。
過去を見るときによくある現象。
風が暗闇の世界を別の世界へと塗りつぶしていく。


「わっぷ・・!」


吹き付ける風の強さに数歩後退してしまう。
その間にも暗闇と雪だけの世界は色を変え、あたしにとって見慣れた空間へと姿を変えていく。
・・・それは懐かしい空間だった。
デグレア軍のところにいたときの、テントの中だ。


「おー、懐かしい・・・・・・って」


光景に、頭の中が真っ白になった。
そんなあたしの視線の先には、ルヴァイドと    上半身、裸に近い・・・・・・・。




ルヴァイドが



あたしの服を着替えさせていた姿で           




「イヤアアアァァァァアア!!」


あたしはガバァ!っと背中から飛びつくように新手男の目を覆い、これ以上見せないように防いだ。
あああああ!悪夢再び!!!


「ってか何でこんな場面が出るのよーーーーーー!!!!」

「これは・・ルヴァイド様の記憶だ」

「だからって!だからってこんな場面をいきなり映す事はないでしょウラーーーー!!!
ルヴァイドの馬鹿ーーーーー!!スケベーーーーーーーーーー!!!!!」


助けてもらって、看病してもらっていてスケベ呼ばわりをするのもどうかと思うが。
いやしかし神様!!
あたしの裸はもう見られちゃった後だと言うことをそんな強く再生しなくても良いじゃないっすか!


、見えない」

見るなァァァァ!!!

「しかし、この中に我が将を救う手立てが」

「これにはない!絶対ない!!


ヒィヒィ叫んでいたら、今度はフロト湿原の戦闘前に切り変わった。(良かった・・!!)
”光の都歌ってたときだなぁ・・あれもまたあれで恥ずかしいヨ・・!音痴を広めてるようなもんだよ・・!”と再び後悔の嵐にようなものにのたうっていれば、ルヴァイドがあたしを抱きしめている光景が目に入る。


「あ゛(ギャアアアァァァァアア!!!)」

「・・・・・・」


記憶の中のあたしが、呆れたように彼の兜を外す。
あのときあたしは覆いかぶさるように抱きしめられていたから、ルヴァイドの端整な顔を
真正面から見ることは出来なかったけど。(横顔だけだった)


兜を外されたルヴァイドの顔は、泣き笑いに近い表情に近くて        


「・・・・ルヴァイド?」


あたしが歌う<光の都>が、世界に響き渡る。
ルヴァイドの記憶の中の、白い雲がつならる広大な青空と緑の大地に覆われた、ルヴァイドの世界に。


歌が、響く。


歌が、暗闇と、雪ばかりの世界に。






しばらく考え込んでいた新手男は、あたしに向き直る。
あたしは首を傾げて彼を見上げた。


「歌え」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」





あたしの<ルヴァイドを助けよう作戦>は


まだまだ続くようである・・・。




















           同刻。
場所はうって変わって遠い海を越え、ゼラムから離れたサイジェント。
数年前は貧富の差が激しく、贅沢ぶる貴族と、貧しさから細々と過ごしていた住民ばかりの
集まる場所であったが、住人の家々にぽつぽつとした灯りが灯るようになり、繁華街には眩い
灯りがが途絶えることなく灯っている        美しく、華やかに。


繁華街からさらに南下し、街の最も南に位置するスラム街の古びた建物の庭に、
少女は立っていた。
赤に近いピンクの長い髪をなびかせながら、彼女は遠くの空に映る光をぼんやりと見上げている。
そしてハヤト達の事を思いため息を吐いた。


(・・皆・・・無事なのかな・・?)


彼らが出て行ってまだそう日は経っていないが、心配なものは心配だ。
皆が無事で、笑顔で帰ってきてくれると良いのだけれど・・・。

そう考えていたら自分の心も重くなって、リプレは更に深いため息を吐くしかなかった。


「あ、リプレさん」

「カノン?」


カノンと呼ばれた少年は、穏やかな笑顔を浮かべながらリプレに歩み寄って来て、
ぼんやりと空を見上げていた彼女の隣りに立つ。


優しいな笑みを浮かべている少年は、バノッサの義兄弟のカノンという。

バノッサを理解している優しい性格の持ち主。
だがその体内に巡る血は鬼人の力を持っているのだ。
その気になれば大きな剣を振り回す事すらたやすい・・それほど、強い力を身に秘めていた。
あまりにも強い力故に、自分の中に眠っている力を暴走させる時もある。


・・・その時はバノッサの喝と荒療治ですぐに元に戻るのだが。


けれどリプレは、鬼人の力を持っていても可愛い弟のように見えて、彼が好きだった。


ハヤト達がこの世界に来るまではあまり接触する機会もなかったので、嫌なイメージがあったけれど。
でもハヤト達を通じて分かり合えて、現在ではカノンがバノッサを(無理矢理)引き連れて夕食を
食べに来てくれるほどのモノとなって。

       誰かを解って一緒に過ごす事が、すごく幸せにも思える。


「今日は夕ご飯、ご馳走様でした。すごく美味しかったですよ?」

「ありがとう、そう言って貰えると嬉しいわ。
大勢で食べる食事も美味しいしね、これからも遠慮なく来てね」


二人は互いの顔を見て、にっこりと笑い合う。
そしてカノンは遠くの空に映る繁華街の光を一瞥して、またリプレに振りかえった。


「ハヤトさん達、きっと大丈夫ですよ」

「・・うん、何たって誓約者だもんね・・皆、大丈夫だよね・・」

「・・僕もバノッサさんが心配ですけど・・でも心配すると怒られちゃうし・・」


カノンは苦笑しながら空を見上げる。
リプレも怒るバノッサの姿を想像して、カノンと同じように苦笑しながら空を見上げた。


月が綺麗だった。
丸い球が真っ白な淡い光を放っていて。
それは光の少ないこの南スラムを明るく照らしてくれる。

風も吹いた。
時期故に冷たい、澄んだ風だ。
これからはまた、いつものようにとても寒い冬になっていくだろう。


「このままだと風邪ひいちゃいますし、家に戻りましょうか?」

「うん、そうだね・・明日の朝食の準備をしなくちゃ」

「あ、スタウトさんがさっき真っ赤な顔でこの家に来ましたよ?泊まって行く気満々だそうです」

「もー!来る時は酔っていない状態で来てってあれほど言ってるのにー!」


“飲んだくれの病気がうつったら困るわ”とぼやくリプレに、カノンはおかしそうに笑って
家に戻ろうと歩を進める。


瞬間、風が強く吹いた。


「きゃ・・!」


風の強さに、リプレはたまらず悲鳴をあげた。
カノンも風の強さに一瞬息を止め、どこかどんよりとした、重々しい空気に変わってしまった
一帯に警戒心を募らせた。

空気が重い。
嫌な耳鳴りが襲う。


「・・リプレさん」


カノンはリプレを背に庇って月の光が届かない・・暗い路地を睨みつけた。
リプレは何が起こったのかわかっていない表情だが、感覚の鋭いカノンにはピリピリと感じる。


何か、いる。


ゴクリと息を呑み込んで、気を緩ませないまま奥を睨み続けた。
するとしばらくして土を踏みしめる音がして、それはだんだんカノン達の方へ向かってくる。
何かが、誰かが     こちらに、来る。


「だ・・誰・・?」


リプレはそっと、カノンの背から顔を覗かせる。
得体の知れないモノが近づいてくるのを感じとったせいか、その声は少し震えていた。
カノンは静かに問いかける。


「誰ですか?」

「・・そんなに警戒をしなくて大丈夫ですよ」


月が、その人物を照らした。

長く真っ直ぐに流れる銀色が、月の光に美しく映えた。
次には白い肌を照らし、暗闇の中からうっすらと浮かび上がらせながら男は二人の前にゆっくりと現れる。
ぞっと背筋が逆立つほどの美貌だ。


(・・きれいな、ひと)


リプレは男の姿を見て、そう思った。
本当に美しい容姿の男だった。
女であったならば幾多の男をも惑わせることが出来るだろうと思うし、男でも女性を誘惑することも出来る・・
それほどまでに、男は美しかった。

腕には細かい細工が施されている竪琴が収まっていて、何かの唄でも歌う人なのかなとリプレは思った。

      男はにこりと、優しげな笑みを浮かべた。


「今宵は月がとても綺麗ですね」

「・・僕達に何か・・ご用でもあるんですか?」


カノンは警戒を解かなかった・・いや、出来なかった。
何だか、あの笑顔が本当に笑っていないような気がしてならない。
このスラムにいる優しい人達の笑顔とはまったく別物だと本能が告げていた。

男はそんなカノンに、再び微笑む。


「申し遅れました、私の名前はレイム・・吟遊詩人です」

「えっと・・」


リプレは困ったようにカノンとレイムを見比べる。
名乗るべきか名乗らないべきか迷っているのだろう。
あっちが名乗っているのにこちらが名乗らないのは、失礼だと思う。
けれどカノンの険しい表情に何か嫌な予感しか浮かばなくて         

カノンは少し迷う仕草を見せたが、警戒したまま名前を告げる。


「僕はカノン、こっちはリプレさんです」


リプレはぺこっと頭を下げる。
レイムはまたにこりと微笑んで、“よろしく”と言った。


「あの・・何か・・?」

「いえね、“力”を辿っていたらここに行き付いたモノですから・・」

「・・力?」


リプレは不思議そうに首を傾げる。
レイムは笑顔のまま頷いて。


「誓約者・・そして魔王の力です」


そう言った。


瞬間、悪寒が背筋に駆け抜けた。
”誓約者”と呟いたレイムの視線は冷たくて、リプレは思わず悲鳴まで上げそうになった。

美しい容姿の男だ。
だが彼の瞳はとても暗くて、あまりの深さに惹き込まれそうになって、惹き込まれてしまったら
もう二度と解放されないのではないかという想像まで浮かぶほど。


(・・こ、の・・人は・・)


カノンの額にも汗が滲んでこめかみを伝う。
いざとなれば戦うつもりでいたのだが、この“人間”には敵わないと肌で感じた。
・・・・・人間?いや違う、人間とは思えない、人間じゃない・・そして強い。
それだけは感じ取れた。

リプレ達の反応を見て、レイムは“そうですか”と口元を薄く歪める。
そして一歩カノン達に歩み寄って、カノン達は一歩下がった。


「ここに誓約者が生まれた。そして魔王も召喚されたんですね。
懐かしい匂いが色濃く残っています・・サプレスの、匂いが」


カノンとリプレに驚愕の表情が走る。
魔王降臨の儀式は蒼の派閥の一部の人間と、それに関った当事者しか知らないことなのに。

レイムはまた一歩詰め寄った。


「カノンさん・・でしたね?
あなたからも僅かながら魔王の匂いがする。
しかしあなたは魔王ではない・・・魔王に呑み込まれた人間は、理性を失わず生きているわけがないと思いますが?」

「なん・・で?」


カノンの言葉には耳を貸さず、レイムは一人考え込む。


「それとも誓約者に救われたとか?
・・まぁ、誓約者が相手となれば・・あんな魔王はどうと言う程でもないですか・・。
ですが誓約者になったばかりの者では・・・・・・となると・・他の誰かが・・」


一人でブツブツと呟くレイムを見ていたカノンは、リプレに皆を呼んで来るよう頼む。
リプレもそれに頷いて家に戻ろうとしたけれど、突如響いた笑い声に足を竦ませた。

暗闇から、大きく笑いながら男が現れる。


「カーッカッカッカ!そうはさせんぞ、小娘!」


男はリプレの目の前に手をかざすと、少女の身体はグラリと傾いてその場に倒れ込んでしまった。
カノンは慌ててリプレの元に駆け寄るが、どこからともなく現れた何かに突進され、
大きく突き飛ばされて壁に背を強く打つ。

痛みに身を震わせながら何かと思って視線だけを動かせば、
獣がこちらに唸り声をあげていた。
見たこともない獣・・けれど、誓約下に置かれた召喚獣だということはわかった。


「キャハハハハハ!余所見しちゃ死んじゃうよぉ?キャハハハハハハ!!」


レイムの後ろから、鋭い爪を持つ魔獣がのそっと姿を現した。
猫の形に近いそれだが、明らかに猫ではない。
鋭い牙と爪が地面を踏めば、それだけで深くえぐるのだ      その背には、
獣とは対照的の小柄な少女が乗って、笑っていた。

思考に耽っていたレイムは、二人を静かにたしなめる。


「ガレアノ、ビーニャ・・静かにしなくては気付かれてしまいますよ?」

「わっかりました、レイム様ー♪静かにしまーす☆」

「申し訳ありませぬ」


レイムは二人に笑って、背中を強く打って起き上がれないカノンを見下ろした。
そして優しげな笑みを浮かべる。
けれど、カノンにしてみればそれはちっとも優しくなかった。

優しい笑みとは、もっと、温かみのあるものだ           


「・・まったく、律儀な人だ」


そこで初めて、レイムの瞳に温かさがわずかに灯った。
呆れたように苦笑するその姿は、レイムが現れてから初めて人間的に見えた。


「飽き性で、我が侭で、贅沢者で・・・・なのに、いまだにエルゴの命に従っているとは」


喉の奥から笑いが込み上げ、レイムはそれを口に零した。
低い、低い、笑い声。
それにカノンはただ恐怖を覚えるばかりだ。


「・・魔王とあなたは・・彼女に救ってもらったのですね?」

「・・っ・・」


カノンはただ、息を漏らした。
レイムの後ろで“やり過ぎだぞ、ビーニャ”“アタシのせいな訳〜?あっちが脆いだけじゃん!”
と言う会話が耳に入ったが、カノンは無視してレイムを睨む。


”彼女”とは、バノッサと自分を助けてくれた人のことだろう。
けれど何となく、負けてはいけない気がした。
何となく、答えてはいけない気がした。


レイムはカノンに微笑んだ。
彼の睨みが、言葉より何よりもレイムの質問に答えていたからだ。


カノンから数歩離れ、そして最後には背を向けてそのまま立ち去っていく。
ガレアノとビーニャは不満そうな声を上げた。


「レイム様ぁ、殺さないんですかー?折角の獲物かと思ったのにー・・」

「何かお考えが?」

「放っておきなさい」

「じゃあさじゃあさ♪あの女は殺してもいいのー?」


ビーニャは倒れているリプレを指差すと、レイムはそれに首を横に振った。


「リプレさんは誓約者の仲間です。
殺してもいいですが、復讐心とやらに燃えられて私達の邪魔をされても面倒です」

「そうなんですかぁー・・?つまんない・・」

「・・キュラーはどこにるのかわかりますか?ガレアノ」


ガレアノは少し考える素振りを見せて、答えた。


「確か、ルヴァイドに用があると」

「そうですか」


レイムはさらりと返事して、そのままサイジェントの防壁を越えた。
ただただ荒野が広がるその大地を遠くまで見つめながら、冷たい夜風に髪をさらわせ、
月を見上げる。


「そろそろ、潮時ですかね」


最近聖王都で感じた不可解な力も、納得がいった。
誓約者と魔王の力・・魔王はともかく、誓約者は特に忌々しい。
もちろん調律者も、聖女も、ライルの一族も、もっともっと忌々しいが        


(まだだ)


力を手に入れるには、あの者たちの血が必要だ。
そして世界を覆うほどの人間達の憎しみが必要だ。
森の奥深くに隠された真実とともに眠る力     それさえあれば、全てが思いのままになる。


の中に眠る彼女を、甦らせることも        


世界を巡る彼女の意思。
それはやがて””という名の一人の少女の器に収まり、昏々と眠る・・その魂。
彼女の存在自体が特別だ。生まれながらに強大な力を持ち、エルゴにその力を見初められ、
死してもそれを甦らせようとするほどの力さえあれば       甦るであろう。


・・・・・その魂の強さの前ではか細いの意思は、跡形もなく消えてしまうだろうが     



(・・・今、私は、何を、思った?)






迷った、か?






が消えると思うと、迷ったのか?






レイムは、口元に笑みを浮かべた。
嘲笑するように口元が歪む。






愚かな






あの魂が、惜しいと思うなどと







「愚かな」







腹を抱えて笑いたくなる衝動が湧き出た。
思わず背を少しかがめて喉から笑いを零してしまうが、それをどうにか押し留めて、
レイムは今一度空を仰いだ。



(全ての駒は、揃ったのだ)





、調律者、聖女、ライルの一族、そして人間




全て、揃った




あとは期を待つのみ




そうして力を得て、今度こそ自分だけのものにするのだ









世界も、の中に眠る魂も                    





















NEXT





後書き



第58話をお届けさせて頂きました。



すいませんとしか言い様がない58夜です。(殴)
ああああああ!すいませんすいません!変な構造が頭の中を駆け巡ってしまったため
ルヴァイドが助けられていません・・!!
リューグもとうとう自覚しちゃったといいますか・・ネ!(何)

レイムとかリプレとか久しぶりです。
しかもカノンさん、初登場です。結構好きなんです・・可愛いんです・・!

「お姉さん」ってあんたもう・・!!(悦)

ガレアノも、レイムもビーニャもようやく悪魔な感じに出てきましたね、良かったね・・!(もう逝け)
今度こそ!Qラーさんとルヴァイドを出します!!
よっしゃ!早く終わらせなくちゃー!!

・・もう正直に土下座します。オリジナル濃くてすいません・・。
主人公が謎な人に・・あれは本当の主人公ではありません。
バノッサを助けたのも彼女・・、そしてレイムの目的も彼女・・ということは少しばかり明らかになったかなと。
・・この後どうすんのよ私!(考えとけヨーーーーーーー!!!)
これからもっと濃くなるとおもいますので、苦手な方は逃げた方が良いかと・・グフ!(瞬殺)

ではここまで読んでくださってありがとうございました〜vv


2002.4.24


2004.10.31加筆修正