君の隣は 人によっては、きっとどこよりも泣いていられる場所にもなるのだ 第28夜 「オイ、一つ聞いてもいいか・・?」 「えvvなーに??」 リューグの声が耳に届いて、あたしは嬉々として彼に答えた。 だけどそんなあたしと対照的に、声をかけたリューグはげっそり(っていうか不機嫌?)している。 「・・・・・・何でそのガキまで連れてくるんだよ」 ガキ、と指をさされて。 あたしの隣をとことこ歩いていた子ども・・もとい、ハサハはびくっとしてあたしの後ろに 隠れて、こっそりとリューグを覗き見る。 あああああああああ!!モロ可愛い!!(悶絶) 「だってハサハが“ハサハも行きたい”って言うんだものvv これはもう連れて行くしかないでしょ? ってか、怖がらせるんじゃないわよリューグ。ハサハが泣きそうじゃない!」 「べ、別に怖がらせてなんかねえだろっ!」 「(無視)大丈夫よ、ハサハ!あたしがリューグから守ってあげるからね!!」 内容が食い違っている、そんな会話。 それが空気の澄んだ森の中で響いて、木に止まっていた鳥達がばさばさばさっ!と 羽ばたきながら飛び立っていく。(え!怯えてる?!<汗) あたしが泣きそうなハサハを熱く「守る」宣言した後、ハサハはフルフルと首を横に振り。 それはもう萌えろと言わんばかりの儚げな笑顔であたしを見上げた。 「・・ハサハが・・おねえちゃんを守るよ・・?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・すいません、神様 今この気持ちを表すならば一言で 超 萌 え 「ありがとあたしを守ってーーーーーーーー!!!(><)」 ハサハにぎゅっー!と抱き付きながらあたしは叫んだ。 それにリューグがどことなく切なそうな、寧ろ哀愁が漂っているといっても良い背中を あたし達に向け、山道をさっさと歩いていく。 ああこら!置いていかないでよー!! 慌ててリューグの後に続いて、あたし達は再び歩き始めた。 歩き始めてしばらく、雨独特のにおいをがきどってあたしは空を見上げる。 少し向こうの空は、黒い雲に覆われていた。 (・・雨、降りそう) 空を仰ぎ見ながら、今度は眉を歪めて先行くリューグの背を見つめた。 さっきからずーっと黙りっぱなしで、ちょっと様子が変。 さっき会話のチャッチボールが出来なかったから怒ったか・・・?(滝汗) あたしは一度立ち止まって、痛くなってきた足首をぐりぐりと回してほぐす。 痛みがちょっと和らいできたら、リューグに置いて行かれないように歩き始める。 それを何度も繰り返していた。 (れ、レルム村、結構キツイよこの距離・・!!!) 隣を歩くハサハは平気らしく、逆にあたしを心配してくれる。(何て優しい子なの・・) 「あはは、大丈夫だよ」 ハサハに笑顔で答えてあたしは再び歩き始めた。 こんな所で置いて行かれては、ゼラムに戻るのに何日かるかわかったもんじゃない。 下手すれば遭難、更に最悪なのは変態に襲われる。 あいつは神出鬼没なのよ!大悪魔のくせに!!(地団太) (だいたいさ、リューグって元から口下手なのよね。 だから自分からあんまり話そうとしないタイプで、二人で出かけるにはあんまり向いてない人種で、 どっちかって言うと一人でのんびりと歩くのが好きなタイプだと思うのよあたしは) あたしは悶々と考えを巡らせながら、最終的にはため息をついた。 ”まぁ・・行く!と叫んだあたしが悪いんだけど”とぼやいて。 ちらりと、デグレア軍のことに考えを切り替える。 (・・ルヴァイドのお墓参りとかぶってたらどーしよ) また一度立ち止まって、足首をぐりぐりとほぐして。 痛む足を無理矢理働かせて、祈りながらリューグの後に続いた。 どーかデグレアズと遭遇しませんよーに・・・ それは儚き祈りだったかも知れない。 「・・ぜぇ・・ぜぇ・・ちょっとー・・リューグー・・・・(滝汗)」 「あ?」 あれから30分間頑張って歩き続けたが、あたしの足は限界だ。 息も絶え絶え、”もーだめだー!”と地面に座り込んでしまった。 良く頑張った!あたし!!ここまで歩いた事なんて1度もなかったわ!! 「ちょ、ちょっと休憩しよ・・!あたしもー限界・・!」 「おねえちゃん・・大丈夫・・?」 ハサハ・・キミは何故に平気なんだい・・・?(遠目) ・・?(首を傾げる) リューグは座り込むあたしの前にしゃがんで足首を掴み、グイッと上に持ち上げた。 それにもちろん驚くのは、持ち上げられたあたしである。 「・・なっ・・??!///(ぎゃー!ハサハの前で何すんだこの触角!)」 「動くな、足を看せろ」 靴の止め金を外し、靴と靴下を脱がせると血マメ発見。 慣れない山道でいくつもの赤い痕は出来上がっている。 ぎゃあああああああ!!道理で痛いわけだーーーーーーー!!!あ! なんか発見したらすっげぇ痛くなってきた!! 「いやーーーー!痛い痛い痛いーーーーーーー!!!(半泣き)」 「何でもっと早くに言わなかったんだよ、悪化したら直りにくくなるんだぞ」 「うう、・・リューグが変だったから話し掛けにくかったし」 「・・・俺が?」 ハサハに「ねー?」と言葉を掛けて。 指をチチチと振りながらリューグの状況を語ってやる。 「そ、何かピリピリしててさー・・いかにも「俺に話しかけるんじゃねぇよ、このタコ助」って 感じの黒ーい黒ーいオーラがね」 「(たこ助?)・・・・・」 「とにかく早くレルムの村に行こうよ、雨も降りそうだし濡れるのヤだ」 リューグはあたしに言われて初めて気づくように空を見上げた。 あらら?気付かなかったのかな?? しばらく空を見上げて苦々しそうに舌打ちすると、しゃがみ込んであたしに背を向けた。 「?何??」 「さっさとおぶされよ」 ・・・・・・・おぶされ? 「・・リューグ?」 「何だよ、早くしろよっ」 「や、っていうかリューグ・・いいの?あたしで」 思わず、そんな言葉がぽろりと出てしまった。 それにリューグが振り向きつつも”はぁ?”と呆れた声を出す。 ああ!しまった!!(汗) 「どういう意味だよ」 「いやぁ、やっぱアメルに悪いなぁーって」 リューグの顔が、”馬鹿かお前”と言いたげに歪んだ。 いやいやいやいや!ちょっと待て!その失礼な顔は一体何なのよ!?(汗) 「馬鹿かお前」 「(当たりかよ!)ば、馬鹿って言うことないじゃない!あたしはねぇ、リューグの コトを考えて・・・」 「何でそこでアメルが出てくるんだよ」 「へ?」 リューグが、ものすごく不思議そうな顔で聞いてきて、あたしは間抜けな声を出してしまった。 ・・・・・・リューグって、アメルのことが好きだったんだよ・・ね・・?(汗) (・・もしかして、まだ気がついてないわけ?!) あれだけ”アメルアメル”って連呼してんのに!? まさかとても鈍感なの?! 「・・リューグ、あんたって結構鈍感タイプね・・(哀れみ)」 「・・・・意味わかんねえがお前にだけは言われたくねえな」 頬を引きつらせながら、リューグが言い返してまた再び背を向けて”おぶされポーズ”。 あたしはしばらくちょっと考えて、”それでは失礼しまーす”とおずおずとリューグの背に 自分の身体を乗せる。 「・・何で腕回さねぇんだよ。」 「・・・・首締めちゃダメでしょ?」 「落ちるだろーが、しっかり捕まっとけよ」 「はいはい」 あたしは肩を掴んでいた手を外して、そろっとリューグの首に腕を回す。 ”立つぞ”という言葉と共に目線がガクンっと一気に上昇し、いつものあたしの目線より ずっとずっと高い。 うわぁ、リューグって結構身長高い・・・?! 顔を上げると、目の前でゆれるのはリューグの触覚。 ・・・・・つ、ついに! ついに!!これを触れるチャンスがーーーーーーーーーー!!!!! (よ、よぉし!) ・・・・・・・・・クイッ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クイクイッ 「おお!抜けない!!やっぱり根っこから生えてるのね!!ハサハも引っ張って見る?!」 「・・・ひっぱって、いいの・・・?」 「て、テメエは・・(怒)」 「実は常々その触角を抜きたい!って思ってたのよ!」 「・・・・・(この女は・・!(怒))」 ”森双子の七不思議誕生ね!”と妙にキラキラ輝きながら言うあたしを背負いながら、 リューグは無言でズンズンと山奥を歩いて行く。 まるであたしの体重を感じていないような、足取り。 さすがキコリボーイ、やるわね・・・ 折角なので、リューグの背中に頬を摺り寄せてみた。 彼の匂いと体温を感じて、自然に瞼が瞳を隠す。 温かい 父さんに背負われてるみたいに広い背中 でも違う 樹の匂いがする 森と長年暮らしてきた者の特有の匂い 優しい匂い 「リューグ」 「何だよ」 「・・・・・・ごめんね」 リューグは立ち止まってあたしの方に首を少し傾けて、不思議そうな表情をした。 そりゃー、不思議に思うわなー・・ 「何がだよ」 「・・ずっと前に、酷い事言ったから」 それは、ゼラムにいたころの話。 “・・てめえは村に住んでなかったからそんな事がいえるんだよ! ずっと、ずっとあの村に住んでいた俺達の気持ちがわかるか?!” あの時は“わからない”って言って否定した でも あの森に囲まれた村でずっと生きて来て それを一晩で壊されて 悔しいよね 嫌いになるよね 憎くなるよね それが例え操られていた行為でも 亡くす恐怖を身を持って知ってる二人だから それが余計に悲しいよね ・・・あたしはそのことに気付くのが、遅すぎた 「・・ごめんね」 「謝るな」 「でも」 「俺も、謝らなくちゃいけねえだろうが」 目を丸くして、リューグの頭を見る。 後頭部あたりしか映らないけど、耳が赤い気がする。 「リューグ」 「もう黙ってろ、お互い、言いたいこと言っただけなんだからよ」 リューグはそう言って、さっきより早足で山道を登る。 そんな彼に背負われているあたしは、ぎゅっとリューグにしがみ付いて・・・こっそり泣いた。 リューグは、優しい 口下手で口悪いけど、優しい とても、やさしいひと (馬鹿だなあ、あたし) 何も知らないリューグの気持ちも考えないで、“わかって”なんて、ほんとに身勝手。 そんなあたしに、リューグは謝るなって言った。 だからあたしは、心の中で謝った。 けれど謝れば。 彼に染み付いた樹の匂いが、優しい村を思い出させて。 あたしはまたもう一度、小さく「ごめんね」と口に出して謝ってしまった 「あれ?リューグ。レルムの村ってこっちじゃないの?」 「・・あそこは・・通りたくねえよ。それに俺が行きたいところと方向が違う」 あたしはリューグに背負われたまま、青々とした森の中を突っ切る。。 彼はどこにも寄らず、ただひたすら慣れている道と言わんばかりに真っ直ぐ進んで。 背中にぴったりと頬を押し付けながら不思議そうに周りの景色を眺めていれば、 森の木々で狭かった視界が、一気に広くなった。 開けた場所には、小さな墓標が二つ。 「・・?お墓?」 「これが、俺達のイラつく元だ」 リューグはあたしを降ろして、墓標の前に座らせて再び森の奥に入っていった。 え?置いていかれる?!うばすて山???!(童話です) 「リューグ!?ちょっと、置いてかないで・・!」 慌ててぎゅうっと腕を掴んで引き止めれば、今度は掴まれたリューグが慌てた。 今までにないくらい酷く、慌てていた。 え?何で慌てる??(汗) 「お、置いていくわけねえだろうが!花を探してくるだけだ!!」 「ほんとに?!ほんっとーーーーーーーーーに置いてかない!?」 「いかねえよ!・・っだから、そんな捨てられそうな顔すんじゃねえよ・・!」 ・・・・・・・・・は?(捨てられそうな、顔?) 一瞬、リューグの言った意味がわからずに目を丸くして彼を見上げてしまった。 リューグはリューグで何が恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして。 ”そこから動くなよ!”と言って、あたしとハサハを置いて草むらに入っていってしまった。 「・・・・何だったの?」 残されたあたしはただ呆然とその背を見つめて、今度は墓標に向き直った。 ハサハはこれが誰の墓かわかったようで、ちょこんとしゃがんで手を合わせている。 うあー、ラブリー過ぎておえねさん昇天しそうだよ・・(危険です) 「・・あー、どーも初めましてー・・・」 取り合えず手を合わせる前に一応挨拶する。(何故) これは結構前に立てられたようで、所々が欠けていて黒く汚れていた。 墓標の前には枯れた花があって、おそらくリューグ達が手向けた物だろう。 つまり、これはリューグとロッカの両親の墓なのだ はぐれ召喚獣に殺された人たち。 そのことはあたしも良く知らないけど、これがロッカとリューグが苛々している理由。 ・・・ 「(やっぱお世話になってるしねー・・)あたしはって言います」 二人は、多分、ずっと悔いているのだろう 小さい頃に亡くしてしまった、大切な人を守れなくて だから苛々して、苦しくて、もがいて・・・いる 「リューグとロッカにはお世話になったり、お世話してます」 当然だが、返事はない。 あったらあったであたしは泣きます(本気で) 「・・お二方はどうやってあの流血バトルをする双子を途中まで育てたか是非とも教えて もらいたいくらいに彼らは喧嘩ばかりしてます。(実際、知りたいんですけど)元気元気の 単語で終らせられるほど生易しいファイトじゃありません。どーにかして下さい」 返事、なし。(あったらあったで(略)) まぁ取り合えず、あの様子じゃ報告なんて出来てないかもしれないし。 あたしは彼らの行動全てを、墓前につらつらと語りだしたのだった (・・チクショウ) リューグは顔を抑えて、蹲った。 頭の中では、目には彼女の顔が焼き付いて離れない。 捨てられそうな、そんな不安に揺れる瞳を持った顔が。 (何であんな顔しやがるんだ?・・っ反則だろ・・////) 重症だ。 自分で自分をそう判断する。 あの墓の前ではいつも泣いてしまうのに、さっきの出来事で泣けなかった。(寧ろ 泣くという考えが吹っ飛んだ) (・・・あんな顔、見たことねえ) 怒っている表情、笑っている表情、傷ついた瞬間の表情、泣いている表情。 そんな表情はいくつも見てきた。 先ほどの表情は、見たことがない。 ・・・妙に、心臓の鼓動が早くなったのは何故だ? 「ああもうチクショウ!俺には関係ねえ!!」 リューグは吹っ切るように声を出し、適当に花を摘み取り始める。 いくつか花びらが散ってしまったが、今のリューグにはそのことを気にしている余裕はない。 (・・・こんなモンか) 膝についた土埃を払い、と両親達の墓に足を向ける。 さっきの出来事はともかく、次に前に出れば、・・耐えられないだろう。 (・・あいつの前で泣くのか) 彼女の前で泣く事は別に苦にならないが、やはり少し気恥ずかしい。 だがわかってもらいたかったから、だから連れてきた。(あの護衛獣が来る事は予想外だったが) 元の場所に戻るとはハサハとちょこんと座って墓標の前で手を合わせていた。 「・・オイ」 「あ、お帰りっ。綺麗な花じゃん」 リューグは座り込んでいるの隣りに座り込んで花を添えた。 黄色の花が汚れた墓に添えられて、更にその明るい色を引き立たせる。 ・・それが何だか悲しく見えた。 「リューグ?」 肩が、震えてるのが自分でもわかる。 熱いものが、頬を伝っているのもわかる。 が不思議そうに見上げているが、熱いものは止まらない。 「・・っ」 ぼろぼろと、止めどなく流れるのは。 この季節、この時期に、流れ落ちる、変わらぬ涙。 己の弱さを。 己の力不足を。 この瞬間、いつもいつも後悔する。 それはきっと、もう一人の兄と同じで。 「・・チクショウ」 洩らす言葉も。 悔いる気持ちも。 ずっと、ずっと変わらず。 ずっと、ずっと癒えず。 「チクショウ、ちくしょう・・・チクショウ・・・!」 「リューグ・・」 「・・・俺は、あの時、守れなかった 子供だったからと、すませられない もう少し早く生まれていれば もっと強ければ、死なずに・・殺されずに、すんだのに 搾り出したような、かすれた声。 それを吐き出した途端、堅く握られた拳が温かい何かに包まれたのを感じて、 のろのろと顔を上げた。 「・・・?」 「・・・・リューグ、だめだよ」 は、リューグの耳元で小さく呟いた。 握られた手は、初めて認め合った夜と変わらない、温もりがある。 「自分で、自分を傷つけちゃだめだよ」 がぎゅっと力をこめた。 そんな彼女の顔は、ひどく悲しげだ。 「泣きたい時は、泣いても良いから。憎みたい時は、憎んでもいいから。 ・・・・・でもそれで自分を傷つけちゃだめだよ、リューグ」 は、ゆっくりと、言い聞かせるように、リューグに向かって言葉を放った。 リューグは涙目のまま、ゆっくりとを見上げた。 「泣くことは、怒ることは、後悔することは恥ずかしいことじゃない。 だけどその感情でリューグが自分を傷つけるのだけは、だめ。 はリューグの頬に手を伸ばして目元の涙を拭ってやる。 それはとても優しい仕草で、リューグには愛しく思えた。 「・・傷つけることでしかこの日を乗り越えられないなら、それを全部言葉に変えて、 あたしにぶつけてもいいから。あたしは聞くことしか出来ないから。・・・だから」 彼女の言葉を聴いていれば、どうしようもなく胸の奥が熱くなった。 だから腕を強く引っ張って抱き寄せて、その肩に顔を埋めれば、酷く安堵する。 なんと、温かいことか。 「リューグ?」 「・・馬鹿だ、お前」 馬鹿だ そんな言葉で、誰かを癒せると思っているのか その言葉は哀れみを感じ その言葉は同情に聴こえる お前は、目の前で失う瞬間に感じる、あの虚無感と絶望を感じたことがないだろうに ・・・けれど、そんなことを思っても 「 哀れみと感じたその言葉も 同情と受け取ったその言葉も 小さな癒しに、変わっているのだ が、ぽんぽんと背を叩く。 それに”連れてきて良かった”と、心底安堵しているのは秘密だ。 お前の隣は 俺にとっては、きっとどこよりも泣いていられる場所かもしれない しばらくして、がほーっとため息を吐いた。 まるで、酷く安心しているようなため息。 それが妙におかしくて、嬉しくて、思わず喉を鳴らして”どうした”と、 口元に笑みを浮かべて耳元で問いかける。 彼女は眉をひそめて、近くにあるリューグの顔を睨んだ。 「・・馬鹿馬鹿言わないでくれる?ネスにも言われてるんだから(怒)」 “ネス” その名前が出たとき不愉快だ、と言うようにリューグは眉をひそめた。 けれどその感情を感じている自分を、今はまだ受け入れることが出来なくて。 紛らわすように、キツく抱きしめてやった。 抱きしめられた本人は一瞬、きょとんとしたような表情を見せる。 それからすぐに慌て出した。 「ちょ・・?リューグ?!」 リューグはそれに、穏やかに笑いながら・・・・・泣いた。 それはいつもの悲しいだけの涙じゃなくて。 きっと、この場所で。 初めて、悲しみ以外の涙を流せたと思った リューグに抱きしめられて、あたしはかなり慌てた。 だってだってこんな美形に抱きしめられるなんてデグレアズ以来ーーーーーー!!!(超萌) 「ちょちょ・・ちょっと!!?(ああ!親御さんが見てる前でそんな!)」←何か違う ってか、 抱きしめ倒してオッケーデスカーーーーーーー??!(落ち着け) 抱きしめ返そうと動きかけている手を必死に抑制しつつ、心の絶叫を上げていると、 リューグは更に力を込めてきた。 それにはっとして思考を元に戻し、トゲが何となく痛いので必死に押し返す。 「ちょ・・痛いってば・・!(でも幸せさ・・)」 「 「・・・・・・・・・・はい?(イキナリだね、キミは)」 「・・1度も、行ってやれなかった」 抱きしめられながら、あたしはリューグに聞き返した。 何となく、聞かなければいけない気がした。 解かれるかも知れないと思ったから。 「どーしてよ?」 「・・泣く所、見られたくなかったからだ」 「何で?そんな意地張ってたら2度と行ってやれないじゃないさ」 「・・わかってる、だけどな、気持ちの問題なんだよ」 ・・ようは、男の意地デスカー? あたしは今日初めてといえる、最大のため息を吐きながら、リューグの背中をさすった。 抱きしめられて少し苦しいけれど、今日くらいはしょうがないだろう。 まぁ・・ハサハがジッ見てきて恥ずかしさはかなりあるんだけど・・!(そんな見られたら困る・・!///) 「ところでさ、今日が命日なの?」 「いや、まだだ」 「まだなの?・・じゃ、今度はロッカも連れていくわよ!」 リューグはバッとあたしから身体を離して、驚愕の表情で見つめた。 まるで“冗談じゃない”と言いだしそうな・・ 「冗談じゃねえよ!」 ああ、単細胞(酷い) 「あのねー、あたし的にはやっぱり一回も行ってないって所がおかしいと思うのよ。 それに二人揃えばリューグ達のお父さんもお母さんも喜ぶと思うし。 これで二人が一緒に行かないまま終わったら、怒られるんじゃない?」 しまいには祟られたりして リューグは不機嫌そうな表情をしながらあたしを見下ろして、次には複雑そうな表情に変える。 それが何だか可愛くて、あたしはよしよしと頭を撫でて一つの提案をした。 「そうだ!どうせならさ、皆で行こうよ。トリスやマグナ達も誘ってさ!」 「・・アイツらと?それこそ馬鹿にされるだろーが!・・・それに今はそれどころじゃねぇだろ」 「ううん、全部終ったら・・行きなよ、皆と」 あたしはリューグに微笑んでいった。 それにリューグが一瞬、不思議そうな表情を返したけれど・・すぐに言い返してきた。 「終るかどうかわからねぇだろ、もしかしたら2年この状態が続くかも 「終るよ」 あたしはリューグの言葉を遮って、首を振って、それを否定した。 終るから 必ず終るんだ 結果はどうであれ、終わりは必ず来るから だから 「・・皆と、行って来なよ。大丈夫、笑う人なんていないよ」 「 「トリスやマグナは、つられて泣いちゃうんじゃない?ほら、あの二人ってすごく 涙もろいっぽいタイプだし」 全てが、終わった時のお墓参り その時あたしは、いないかもしれない それが少し寂しいだなんて思っちゃいけないんだろうけれど 「、お前 言いかけるリューグを目の前に、あたしは思わず表情を凍り付かせた。 ・・・リューグの肩越しから見える向こうの茂みに一瞬、姿が見えたのだ。 ルヴァイドの、後ろ姿が。 (何でこんな時に・・!!) 今のリューグと会わせちゃいけない 絶対、戦うから ・・・・・・それだけは避けなくては 「?」 「あ・・あたしも花積んでくる!」 痛みに叫ぶ自分の足を無視して立ちあがり、あたしはリューグの腕の中からすりぬけて。 変な表情を見せるリューグに、先手必勝と言わんばかりに早口に言葉を放った。 「いいリューグ、あたしが帰ってくるまでにそのお墓綺麗にしてなさいよ!汚れ過ぎて あんたの親に祟られても知らないからねってかあたしが祟られたくないから綺麗に してて!絶対絶対隅々まで綺麗にしててよね!!」 「・・(人の親を何だと思ってるんだコイツ・・)そこまで汚れてるか・・?」 「汚れてる!(キッパリ)ハサハもここにいてリューグを手伝ってて!それじゃ後で!!」 あたしは走って森の中に入り、ルヴァイドの後を追った。 リューグはリュ−グでハッキリ言われた事が結構ショックだったのか、黙々と墓を綺麗に掃除し始める。 そして一言。 「・・取れねえ・・(汗)」 どうやら、長年の汚れはすさまじいようである。 “絶対アイツが怒るな・・”と覚悟しながらハサハを見た。 「・・・」 ハサハはが去った方向をジッと見つめていたが、リューグの視線に気付いておずおずと 墓の背に隠れた。その光景を見てリューグはの言葉を思い出し、さらに気落ちした。 (俺ってそんなに近寄りがたいか・・・?) 「・・おにいちゃん」 「何だよ」 「・・おねえちゃんのこと・・すき?」 ゴ ッ ! ! ハサハの質問に父方の墓石に頭をぶつけて、リューグの意識は一瞬、(どこかへと)飛んだ。 そしてしばらくして、ぎぎぎっと、動かしにくそうに首を彼女のほうへ向ける。 「・・な、何言って・・・?!///」 「ハサハもね、おねえちゃんがすき」 ちょと待て 俺にどう言ってほしいんだ、コイツは その前にコイツを泣かしたら俺が更に怒られる気がする いや、怒られるだろう(確定) 「・・で、それが何だって言うんだよ(その前に俺は答えてねえんだが)」 「・・おねえちゃんにはね、大きなヒミツがあるの・・」 ヒミツ? 「・・おねえちゃんのヒミツがわかっても・・嫌わないでいてあげてね」 秘密? あいつに? そりゃデグレアから狙われるくらいだから、何かはあるだろうと思っていた それと関係しているのか? 「・・おねえちゃん・・強いけど・・弱いの・・守ってあげなくちゃ・・壊れるの・・」 「・・・」 「・・いっしょに・・おねえちゃんを守ろうね・・おにいちゃん・・・・」 ハサハはふにゃっと笑って、リューグを見上げた。 その姿はただの幼い少女の姿が、どこか大きな何かを感じて・・・護衛獣と言う事実が伝わる。 そしてを想っている事も、伝わる。 「・・わかってる・・一緒に・・だな?」 「(こくん)」 ハサハの頭をぎこちなく撫でて、リューグは再び墓の掃除を再開した。 辺りの空気はさっきより澄んで綺麗に感じたが、空の雲行きが怪しくて別の意味で重く感じた。 「・・雨が・・降りそうだな」 「はぁ・・はぁ・・ど、どこに行ったんだろ?」 ルヴァイドは確かにレルムの村に入っていった。 その姿を追って後を追いかけてきたのはいいけど、見失ってしまったので焦りが生まれる。 リューグには悪いけど、リューグVSルヴァイドじゃ絶対負けるって!(失礼) 本人が聞けば怒り狂いそうな発言を心の中に留めて、あたしはレルムの村を探索し始めた。 彼の身体は大きいので、すぐに見つかると思ったけれどこれがなかなか難しく、 あたしは足の痛みを無視しながらも走った。 ぐあー!痛いーーーーーーーーー!!!(強烈!) (ここまで頑張ってるんだからリューグVSルヴァイドな展開にならないでよ、神様!) あたしはフラフラしながらも歩くとあちこちに立てられてある墓に目が入る。 それはきっとアグラ爺さんが立てた墓だろう、とても丁寧に埋葬されてある。 あたしはそのうちの一つの、小さな墓の前に立って、しゃがみ込んで手を合わせた。 死んだとき苦しかったよね 怖かったよね でも どうか、安らかに 目を閉じて、滞在していた光景を思い出す。 元気な子供達、優しい笑顔、温かい空気、森と共存を望んだ人々。 それはあたしの中に全部残ってる。 忘れないから あたしが元の世界に戻っても きっと、ずっと忘れない 「 声が、背後から降りかかった。 それに振り向けば、ルヴァイドがこっちに駆け寄ってくる姿見える。 夢ではない、ちょっと久しぶりな本物のルヴァイド。 しかも鎧も外していて、腰に剣を下げただけの・・・騎士ではない姿の、ルヴァイド。 騎士ではない姿の彼に、何故か嬉しさがこみ上げて、思わず笑顔になってルヴァイドを呼び返した。 「ルヴァイド そのまま抱きしめられた。(何で?!) それに驚きを隠せないまま、彼の胸に顔を埋めた状態で固まっていれば、 ルヴァイドが慌ててあたしのから身体を離した。 「すまぬ」 「あ、い、いえいえ・・ゴチでした!(あああああ!あたしってば何言ってんのよ!<汗)」 お互い向き合ったまま、顔を俯かせる。 何だか間違ったお見合いシーンのようだが、そういうギャグを感じている余裕があたしにはなかった。 だ、だっていきなり抱きしめられるなんて思ってもみなかった・・!っていうか、 またあたしが受けですか!?(神様ー!) 「・・元気、だったか?」 「ぇあ?!あ、あ、ええと・・うん、元気」 他事を考えていたので、いきなり振られた話題にヘンな声を出して答えてしまった。 それに一瞬目を丸くしたルヴァイドだったけれど、次にはふっと笑みを浮かべて。 「そうか・・」 うわ (な、なななななんかすっごい優しげな表情・・・?!////) あんな顔で笑われたら惚れてしまうってばルヴァイドさんよ!!(死ぬー!?) あわあわと、俯いてしまったあたしにルヴァイドが不思議そうな表情を見せたけど、 あたしは慌ててルヴァイドを見上げて、笑う。 「る、ルヴァイドも元気そうで安心した!・・・今日は、お墓参り?」 ルヴァイドが、はっと息を呑んだのがわかった。 けれどすぐにあたしから目を逸らしてしまったから、あたしがここに住んでいたという 話を思い出したのだろう。(っていうかあたしも笑顔で振るべき話題じゃなかった・・!) 「あ、・・ええと・・」 「お前達には、本当にすまないことをしたと思っている・・」 あたしは、何もいえなかった。 ただルヴァイドの言葉を聴いていることしか、出来なかった。 「これが懺悔のように、罪滅ぼしに行っているようにとられても構わない。 だが俺は 「ルヴァイド」 ルヴァイドのことが、止まった。 あたしの声に込められた感情がわかったのだろうか。 「責めないで」 自分を 責めないで 「ずっと自分を責める事は、しないで」 自分を責めて楽になれると思っているのなら それは大きな間違いだ 楽になれても、それは大きな間違いだ 「せめて楽になれるということは、この先ずっと自分で自分を傷つけていくことだから」 リューグも、ずっと責め続けてる それはずっと昔のことなのに、今でも責め続けている あたしはルヴァイドの傷だらけの大きな手を握り締める。 自分を疎ましく思っている彼にあたしの気持ちが、伝わるように。 「どうせ後悔するなら、あたしは泣いて後悔してほしいよ」 泣くことは、とても大切なことだ 自分を癒す行為でもあり、胸の奥に詰まった重たさを流してくれる行為だ 言葉を出して後悔するよりも、涙を流して後悔してくれたほうが きっと、あたしもすっきりする ルヴァイドが、手を握り返してきた。 それに顔を上げれば。 「 涙が、降り注ぐ。 熱いしずくが、あたしの手に落ちていく。 ・・多分この人は、何度も後悔の言葉を口にして、恨みも全て受け入れる言葉を口にして、 生きてきたのだろうけれど。 「・・うん」 殺してしまった人たちの前で、泣くことで後悔をしことはないのだろう。 このお墓の人たちの前で泣くことは、彼らを侮辱していると思っていたのだろう。 それはずっとずっと、言葉で後悔を表してきていたのが、何よりの証拠。 彼を許したあたしに出来ることは、少ないけれど。 「・・うん、ルヴァイド・・どれだけ申し訳ないって思っているか、わかってるから」 悲しみを、涙を抑えないで 苦しいって気持ちに、ふたをしないで 醜い傷だってあたしが触れて、抱きしめてあげるから あなたが傷ついたら あたしが悲しいし、苦しい それはきっとイオスやゼルフィルドも一緒で 「・・泣いて後悔してくれたあとは、・・・・ルヴァイド、笑ってね?」 あまり見れないルヴァイドの笑顔が好き イオスの笑顔も、ゼルフィルドのぎこちない包むような動作も好き ・・あたしは、彼らが好きになってしまった だから、望む 「・・ 大好きな人の笑顔が見たいと思うのは、普通でしょ? 大好きな人に悲しい想いをさせたくないと想うのは、普通でしょ?」 辛い運命 悲しき定め それはルヴァイドにとってどれくらい重いものなんだろうね どれくらい苦しくて、悲しいくて、ツライものなんだろうね あたしにはわかれない わからない それがすごく悔しい 「ルヴァイドは自分の大事なモノの為に、たくさんの命や気持ちを亡くしたよ。 けどあたしは、ルヴァイドを嫌いになったことも、怖く思ったことも、会えた事も、 きっと後悔しない。・・・ううん、したくない」 出会えたから、今がある 出会えたから、ルヴァイド達とは比べ物にならないほど小さな痛みを、あたしは知った 出会えたから、その痛みを知ったから、あたしは知らないこの世界を歩けている 辛い運命も定めも 一人で苦しんでしまわないで あなたは、一人じゃない ルヴァイドが、とうとうすがりつくように抱きしめてきた。 嗚咽なんて、一言も零れない。 ただただ、時折引きつったような呼吸音が聞こえるだけ。 けれどそれすらも、愛おしくて ・・愛おしく、なっている 騎士の、本当の姿を 「・・いっぱい傷つけられたけど、すごく怖い思いだってさせられたけど、 ・・あたしが言うのは、傍にいることは、同情にも哀れみにも聴こえるかもしれないけど」 すがりつかれるその力に、彼がどれだけのものを消してきたか、理解できて。 あたしは ぐっと、手を握った。 血に汚れたその手を、握った。 「・・手を、握らせてね」 あたしに、あなたの手を握らせてね 握って、側にいさせてね イオスもゼルフィルドも、きっと側にいてくれる ルヴァイドのことが大好きだから 本当に心配して、想ってるから 皆一緒だったら 大丈夫だよね 負けないで、いてくれるよね 進んで、前を見てくれるよね 真実を、受け入れてくれるよね・・? あたしは彼に抱き込まれて、さらに強く抱きしめられた。 それは苦しくて、窒息するんじゃないかって考えてしまうほどの力強さだけど。 でもやっと、マトモに向かい合えた気がする。 この涙は、ルヴァイドの気持ち。 ずっとずっと溜め込んで、放たれなかった傷の滴。 「・・あたしね、ルヴァイドに会えて嬉しい。イオスにもゼルフィルドにも会えて幸せ」 だから、悪魔の言葉に負けないで 悪魔の命令に、負けないで アナタはあたしを傷つける けれども、幸せにもしてくれてるから だからあたしもアナタを傷つけてでも 幸せになって欲しいと、願うのです これくらいは、願ってもいいよね? ルヴァイドはただ、目の前にある、腕の中に在る温かさに全てを曝け出していた。 長年に積もっていた雪のように、叫びたくなる程の重み。 それが涙と共に溶けて行く。 ”ありがとう” それだけしか言えない 握られた手は変わらず温かい 触れた体も変わらず柔らかい 何より 幸せを、身をもって教えてくれる 笑顔と一緒に、変わらないまま 温かく 優しく包み込んで それが、何よりも愛しい 「・・」 「え?」 「もっと早く、お前に出会っていたら 俺の全ては変わっていただろう イオスも、ゼルフィルドにもあんなに心配をかける事はなかっただろう それが少し、悔しく想える もっと早く 出会えていたら 「・・すまない、本当に 「・・あー、どういたしまして・・」 今更だが、何となく恥ずかしくなったのかはさり気なく腕から逃れようとする。 だがルヴァイドはさらさら離すつもりもないので、逃さないように抱きしめなおす。 「ちょ・・!///」 「・・このまま連れて行けたら、どんなにいいだろうな」 「ブハッ!あんたねぇ!それ本気で行ってんの?!(シャレになんねぇ!)」 変態はいやー!と叫ぶにルヴァイドは首を捻る。 どうやら別の意味に取り違えているようで、それがおかしく感じて苦笑した。 その苦笑する顔を見て、は不機嫌そうに眉を寄せたがすぐにピンとした表情に切り替えて ポンっと手を打った。 「ルヴァイド、今から時間ある?」 「?」 はグッと拳を握り、ニヤリと笑いながらルヴァイドに宣言した。 「今からイオス達に会いに行くわ」 「・・・・・・何?」 「ちょうどあんたもいることだし、それに久しぶりに会うからゆっくり話もしたいしね。 と、ゆーわけで連れてけ(命令形)」 「・・・・・・・・自分の立場を判っているのか?」 「もち!それとも何?あたしに文句あるわけ?」 「・・ないが・・それにイオス達なら森の外で待っているが」 意気込むは、その言葉を目を見開かせてルヴァイドを見た。 次には本当に嬉しそうな表情をして、ルヴァイドにしがみついて。 「さっすがルヴァイド!ナイス・タイミングよ!それじゃちょっと待ってて! リューグ達に先に帰っててもらうから!!」 「・・リューグ?」 「・・ずっと昔に亡くなった両親の命日が近かったから・・待っててよ!置いて行ったら襲うからね!」 「・・・・・・・・・・・・・は?」 はスルリとルヴァイドから離れると、ニッと笑って駆け出して行った。 その姿を見送りながらも、ルヴァイドはさっき出てきた名前に不快な気分を覚える。 (・・・何だ?これは) (うーん、何とか納得してもらえたようで良かったわー・・すっごく不思議がってったけど) あたしはリューグとハサハを置いて、森を駆け抜けていた。 足は相変わらず痛いがこれから会える嬉しさには敵わない。 早く会いたい イオスとゼルフィルドに会いたい そこにはルヴァイドもいる すごく、嬉しい 皆揃ってる 足の痛みに限界が来たら少し休憩して、大きく深呼吸をする。 心が弾んで仕方がない。 わくわくして落ち着かない。 それだけ、嬉しい。 会ったら何を話そうか? まず元気だった?って聞くのがセオリーかな? でもまず会いたいよ 会いたいんだ そう考えながら駆けぬける。 イオス達の声が聞こえて、あたしは思わず笑顔になる・・・が、すぐに引きつった。 それは何故かと言うと。 イオス達の目の前には、レイム一同が勢ぞろい。 あたしは思わず“ちょっと待てや!”とツッコミをいれてしまった。 何であいつらがいるのよーーーーー?!しかも蕎麦悪魔連れて!!(滝汗) 幸せだったあたしの気持ち 幸せだったあたしの心 一気にドン底に落ちてお先真っ暗 ってか、これからどうなるんだか・・(遠目) NEXT ----------------------------------------------------------------------------- *後書き* 第28話をお届けさせて頂きました。 長く、独白が多いお話となってしまいました・・。 ハサハラブ故に彼女を出してしまったわけですが、リューグがどんどんヒロインさんに 惹かれていくお話になっております。 癒すだけでもなく、お互いが本音を言い合えるようなそんな存在。 リューグの場合はそれを目標に書いてます。 そういうのは憧れなので・・。(笑) そしてルヴァイドさんも久々登場。 このお墓参りイベント、結構心に残っているほうなのです。 実際ゲームでは後悔しているのか、懺悔しているのか、申し訳なく、謝罪をしているのか どうかわからないのですが・・けれど後悔もして、懺悔のつもりでもあり、謝罪を込めて、 全てを受け入れようとしていたのではないかなと考えてました。 ・・男前ですとも・・!(愛) 今回のメインはルヴァさんとリューグとハサハ嬢ですね!!(ってか、その三人しか出てねえ) 自分の駄文率が良くわかります。ヒャッホウ☆(殴) 今回はお二人の詩の拝借いたしました。 本当にありがとうございます・・!! 本編では詩の部分少々変えてますが、本物はコチラですvv ありがとうございましたああああ!!!(><) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大好きな人の笑顔が見たいと思うのは、普通でしょ 大好きな人に悲しい想いをさせたくないと想うのは、普通でしょ 辛い運命 悲しき定め けど、あなたに会えた事は、きっと後悔しない。 いいや、したくない。 だって、出会えたから今がある。 出会えたから、今を懸命に歩けてる。 辛い運命も定めも 一人で苦しんでしまわないで あなたは、一人じゃない。 一人で自分を追い詰める事なんてないの 私が、あなたの手を握ってあげる。 二人だったら、 大丈夫だよね ≪りん様のコメント≫ 悲しい運命を背負ってるルヴィイド様を想って・・・ なにもできないけど、傍にいて手を繋いであげる事ぐらいは できる。こんちくしょーーーーー(乙女モード発動) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたが苦しいとき、悲しいとき 私の名前を呼んで欲しい 悲しみを、涙を抑えないで? 苦しいって気持ちにふたをしないで? 醜い傷だって私が触れて、抱きしめてあげたいから だってあなたが傷ついたら 私が悲しいもの、苦しいもの・・・ ねぇ、私の名前を呼んで どんな場所にいても、 必ず傷ついたあなたのもとへ行けるように・・・ ■27夜を読んで、乙女モード&ヘボさ炸裂の詩を考えてしまったのです(汗) 側にいてあげたいと言う気持ちがすっごくだしたかったのですが! いまいち出てこなかったかな?とも思います。 ちなみにタイトルに関してちょうどCDを聞きながらドリムを読んでいたのですよ、 そのときのタイトルがGARNET CROWの「call my name」だったのでちょっとこの歌が詩に影響してます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 素晴らしすぎます。 オイラどうすればいいでんしょう・・。 本当に大助かりでしたvvありがとうございますvv そしてここまで読んでくださった皆様に、最大の感謝を。 2002.1.14 2004.1.10修正 |