第15夜 ミニスを追うため、あたしはどうにかマグナ達を誘導しながら派閥へと足を向け、訪れた。 お城とはまた違った、異様な空気を醸し出しながら佇む建物。 ・・蒼の派閥。 (・・静かね・・・) 初めての、蒼の派閥。 商店街並の明るさなんてどこにも、影も形もない。 あったらあったで召喚師というモノの威厳のカケラもないのだが。 (・・ま、仏頂面の召喚師が大声で大根売ってたらあたしは(かなり)退くわ。) マグナ達に周りを案内してもらいながらも、あたしはキョロキョロと観るフリをして、ミニスの姿を探す。 あああ・・もしかしたら兵士と乱闘になってないわよね・・?(汗) 妹にしたいNo.3候補なんだから無事で無傷でいてほしいわ・・。 「さん?」 「(ハサハとミニスをはべらせる所を想像してトリップ中)はっ!な、・・何?」 「あそこで何かモメてる・・」 トリスの指が指した方向には、女の子と兵士が言い合っていた。 どっちも声のボリュームが半端じゃなくて、他の召喚師の目も酷く冷たかった。 うわーお、騒音だー・・ 「だーかーらー!中に入れてって言ってるでしょう?!」 「だから何だ!お前は!!」 兵士さん、ミニスちゃん? せめて会話のチャッチボールくらいは出来るようになろうね? それじゃ豪速球で打ち合ってるだけじゃないのさ!!(ツッコミ) “会話になってねー!”っとツッコミながらもあたしは臆せず二人に近づいて、暴力沙汰になる前に 何とか落ち着かせようと声をかける。 だって止めなかったらトリスかマグナが殴られちゃうでしょ! それだけは許せないわ!!(燃) 「ちょっと・・」 「いい加減にしろ!このガキ!!」 「あっ・・!」 兵士はミニスを力づくで押しのけ様と腕を掴み、出口へ引っ張って行こうとする。 あたしは止めようとしたが、それより先にミニスが叫んだ。 「キャーーーーーーーーー!!!!」 ・・・どこからでるんだ?と疑問をぶつけたくなるような大きな音量で。 さすがの兵士もたじろいで、ミニスを見下ろした。 「な・・っ?」 「きゃー!変態ー!!誘拐魔ー!!!変質者ー!!!!誰か助けてーーーー!!!!!(><)」 「お・・(汗)」 「兵士の格好してるけど、この人幼女愛好者よー!!きゃー!きゃー!(><)」 「ちょ・・(滝汗)」 「きゃー!攫われる拉致られる襲われる犯されるーーー!!!きゃーーーーーーー!!(><)」 (すげぇ発言だな、オイ!!(汗)) あたしはアメル達に冷たい目で見られる兵士に思わず同情する。 うっわ、かわいそー 「こ、この・・!何勝手な・・」 「きゃーーーーー!!(><)」 「(ブチッ)←何かがキレる音」 お、キレた・・・って、ヤバイじゃん!!(あたしの妹候補ー!) 黙らせようにも黙らないミニスを、兵士は腕を振り上げる。 (・・!ダメええええええええええええええ!!(あたしの妹ー!)) 「いい加減黙れ!」 「ひ・・」 あたしはとっさに二人の間に身体を割り込ませて、ミニスの変わりに兵士の平手を受けた。 受けたときにぱぁん!と乾いた音があたしの耳に入ってきて、同時に痛みが頬を痺れさせる。 ううーん、ケガしてばっか・・(遠目) 兵士はあたしの出現に驚いて“何だお前は!”と言って身を引く。 当のミニス本人は呆然として、あたしの背を見上げていた。 「!大丈夫か?!」 「・・イタタ・・マグナ、大丈夫・・」 あたしは頬をさすりながらマグナ達に笑って、今度は兵士の方に振り向いた。 そして頭を下げる。 「兵士さん、ごめんなさい。あたしの妹(嘘です)が(すげぇ)失礼で(犯罪的要素満載でヤバイだろとも言える) 無礼な発言をしてしまって・・本当に(一瞬、貴方ロリコンですか?と疑って)申し訳ありませんでした。」 「(何か含みが・・?)あ、ああ・・」 「この子は連れて帰りますので・・それでは!」 あたしはそれだけ兵士に述べて、何か言いたそうなミニスを脇に抱えてマッハでその場を走り去る。 ってか、ミニスもキャラちゃうやん!!(関西弁・・?) ・・それは言葉に出来ない(寧ろしたくない)叫びだった・・・。 「・・はぁ・・はぁ・・ここまでくれば安心・・って、ここ庭園じゃん!!」 あの変態吟遊詩人がうろついているかも知れないのにーーーーーー!!!(最早恐怖症) 「・・さーん?」 「何かよっぽど疲れたみたいですね・・。」 頭を抱えて嘆くあたしにアメルとトリスの呟きは届いていなくて。 そしてマグナはミニスに質問をしていた。 「大丈夫だったか?それにしてもどうして派閥に入ろうとしていたんだ?」 「・・大丈夫です、・・でも私がどこで何をしていようと赤の他人の貴方達には関係ありません」 ミニスのしっかりとした、それでいてトゲのある発言にマグナは少々たじろいだ。 ってか、あんたもっとネバれよ!(あたしもヘコみそうになったけど・・) それにしても好戦的だなー・・ミニス<違っ インターネットでミニス同盟が出来るってのも頷けるわね、うん だって可愛いし・・強いしな!(さすがマーン家の末っ子) 親はともかく叔父があーなのって言うのも信じられないわね・・(遠目) しかしアメルは先ほどの発言ダメージで固まっているマグナを横に押しのけて、 にこりとミニスに微笑みかける。 てーか、アメルさん強っ!! 「初めまして、あたしはアメルって言います、貴女のお名前は?」 「・・ミ、ミニス・・・」 「そう、ミニスちゃんね。こっちで固まっている人はマグナさん、そのマグナさんの後ろに隠れているのは ハサハちゃん、隣りにいるのはトリスさん、そのまた隣りにいるのがバルレルくん」 「・・・え、ええ・・(多っ)」 「そして庇って貴女を脇に挟んで逃げたのはさんよ(笑顔)」 「(・・なんかあたしだけ妙な紹介だわ・・)」 アメルは一通り紹介が終ると満足そうに手を叩いて、再びニコリと笑った。 「さ、これであたし達は赤の他人じゃありませんよね?」 「あ、そっか!そう、あたし達は赤の他人じゃないよ?ミニス」 呆然としているミニスにマグナ達は打ち解けて話し掛ける。 ってか、アメルさん・・お見事です(平伏) 「・・そっか、それで派閥に入ろうとしていたんだな」 「大切な友達を探しに・・」 「ミニスちゃん・・」 取り合えずあたし達は彼女をギブ邸に連れて行き、そこでミニスに事情を話してもらった。 あー、良かった・・何とか話しは進みそう・・(安堵) 「はい、鎖の付いた大きな緑色のペンダントなんです。あれはとても大切な物で・・」 握り締められているミニスの手が震えているのを、あたしは見た。 シルヴァーナの事、心配しているんだね そんなミニスに万歳三唱を贈りながら、小柄な肩をポンっと叩く。 ミニスはビクリとしてあたしを見上げて、あたしは彼女に笑って言った。 「大丈夫、あたしも手伝うから・・」 「え・・?」 「すごく、大切なんでしょう?だったら探し出して、見つけて・・ずっと大切に持っていればいい。 ミニスとペンダントはしっかりとした鎖で繋がれているからね」 それは親友の絆 「・・・?・・・うん、ありがとう・・・」 「よし!・・皆も手伝ってくれるよね?」 「うん!それじゃ行こう!ミニス!!」 「あ・・」 トリスはミニスの手を取り、バルレルの首根っこを引っ掴んで(強っ)バタバダと外へ出ていった。 マグナ達も“それじゃ、俺達も行こうか?”とハサハとアメルに言って後に続く。 あたしも苦笑しながら、ギブソン達に向き直って。 「ネスが先に帰ってくる前には帰ってくるから・・それじゃ行って来ます!」 「私達も一応探しておくわ、気をつけてね」 「ありがと、ケイナ!じゃねー♪」 ミニスはトリスに手を引かれながら小走りに走っていた。 「・・ねえ、トリス」 「ん?なーに??」 「・・あの人・・私を助けてくれた人・・・」 トリスは“うーん?”と考え込んで、ぱっと顔を笑顔にさせた。 「さん?」 「・・その人、不思議な人ね・・・」 「・・?ミニス?」 “ミニスとペンダントはしっかりとした鎖で繋がれているからね” 不思議な言葉 まるで自分達の事をわかっているような、本当に不思議な言葉で シルヴァーナとも、もう一度会えるようなそんな気持ちが湧いてくる 希望が満ち溢れてくる 何の根拠もないけれど それほど不思議で、強い想いが篭もっているような・・ そんな言葉を掛けてくれた人 「私、頑張るから・・トリスも手伝ってくれてありがとう」 ミニスは照れくさそうにトリスを見上げる。 トリスもにっこりと笑って、返事の変わりにミニスの手を軽く握り返したのだった・・。 「と、ゆーわけであたし達は庭園にいます、はふーん・・・(涙)」 「はふーんって何だよ・・ニンゲン・・(汗)」 「さんさっきから沈んでない?嫌な事でもあったの・・?」 「んーーーふーーーふーーー・・まぁね・・・でも、ミニスのペンダントが落とした 可能性はここが大なんでしょ?」 「・・そうだと思うわ、だって水辺と建設現場とかは危ないからって近づかなかったんだもの・・」 「取り合えず捜索ー」 あたし達はゼラム中を巡り歩いた。 そーいやユエルがペンダント持っているのよね・・実は・・・(遠目) 話し通りに進むにはそれをバラしちゃ行けないし・・複雑だわ 「・・・・・・・で、でもさすがに疲れた・・。ううーん、広いわゼラム・・・。(侮ってたわ・・)」 「・・もう誰かに拾われたんじゃ・・」 『お兄ちゃん(マグナさん)!』 「・・・・」 「・・あ」 あーあ、ミニスの目が潤んできたわ・・マグナ、厳しー状態ね。 あんた今日は厄日だわ(ダメージ受けてばっかり) 「・・いいの、私がちゃんと持っていなかったから・・一緒にいることが当たり前で・・ちゃんと 持っていなかったから・・」 「ああああ、ゴメン!ミニス・・(滝汗)・・き、きっと見つかるから・・」 「・・気休めはよして!・・だから・・だから・・あの子が怒っていっちゃったんだ・・ふ・・・うわあああああん!」 あーあー、マグナ。 完璧白い目で見られているよ・・・(同情) オロオロしているマグナと、大泣きするミニスをしばらく観察して。 あたしはミニスを後ろから抱きしめた。 ああ!愛でる側に立ったのって久しぶり!!(感涙) 「な、何するのよぉ・・うええええんん!!」 「(取り合えず気持ちを落ち着けて)・・ミニス」 「離してよぉ!気休めも慰めもいらな・・・・」 「ミニス」 「・・・・」 あたしの声に、ミニスは黙る。 そんなミニスの頭をぽむぽむと撫でながら、あたしは呆れたように呟いた。 「ミニス、思いっきり泣いたね?」 「・・うん」 「思いっきり、弱音も文句も言ったね?」 「・・・・・・うん」 「泣いたし、弱音も吐いた。スッキリしたでしょ?」 「・・・・・・・・うん」 「なら、前に進めるね?」 「・・・」 「・・まだ、諦めないよね?」 「・・」 「・・・大切なんでしょう?」 「うん」 その声に、迷いはない。 弱音も、悲しみも、悔しさも。 全て洗い流した後のような、凛とした声。 あたしはそれを確認すると、ミニスを解放した。 「それじゃ、もう一度探そう?手伝うから・・」 ミニスは目をこすりながら、しっかりと頷いて。 あたしに返事した。 よし、もう大丈夫みたいだね・・ ・・・・本当はもっと抱きしめたかったんだけどね・・うふふ(変態) いつも通りの邪なことを考えているあたしの後ろを見て、ミニスははっとしたような表情をさせる。 「?ミニ・・」 「おーーーーーーーーーーーーーーーっほっほっほっほっほ!!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 (い、今の高笑いは・・・) あたしは恐る恐る振り向く。 そこにいたのは・・あたしがゲームをしている時に笑わさせてくれた人物の一人。 ゴツクて重そうなガントレットと長い金髪。 チャイナ服に似たような緑色のドレスに紅い口紅を塗った唇。 ミニスは警戒の色を瞳に宿して、ボソリと呟いた。 「ケ、ケルマ・・!!(滝汗)」 「おーーーーーーーーーーっほっほっほっほっほ!!!やっと見つけたわよ、このチビジャリ!!」 あのーケルマさん いつもいつもツッコミたいなぁーと思っていたのですが・・・ そのガントレット重くないですか? そして高笑い長くないですか? ・・・さすがに言葉には出来ないけどね(悔) 「さぁ!ペンダントを渡しなさい!」 「嫌よ!それに私は持ってないって言ってるでしょ?!この年増女!!」 「んまぁ!?何を言いやがるのかしら、このペチャパイ娘!」 「う、うるさいわねぇ!私はこれから育つのよ!!あなたなんか胸がタレてるのを 必死でカバーしてるんじゃないの?!」 「フン!そんなことありませんわ!それに・・貴女なんて親のファミィ・マーンの胸を見れば一目瞭然ですわ! あれが未来の貴女の体型じゃなくて??!」 「な・・何ですって?!お母様は脱いだらスゴイんだから!!」 いや・・ってかあんた達もそんな恥ずかしいこと、老若男女が集う庭園で叫ぶんじゃないわよ・・(汗) それにマグナ達も赤面してるし、でもファミィさんはそんなにすごいの・・?ミニス・・・(聞くな) 「でもさ、ファミィ・マーンって・・どこかで聞いたことがあるような・・?」 トリスが首をかしげて、マグナも同様に悩み始める。 ここでネスがいれば”キミたちは馬鹿か?!”とツッコミが入ってたところでしょうねー・・(遠い目) 「と、取り合えずミニス、落ち着いて・・!」 あたしの問いかけは、またもや届かない。 ミニス達はもうバリバリに花火を散らせていた。うわーい、キレーイ・・(遠目) 「私はちゃんとあなたの弟に勝ったのよ?それにシルヴァーナは・・」 「ええい!お黙り!!力づくでも取り返させて頂きますわ!!」 周りに出てきた金の鎧を着た兵士たちが姿をあらわして。 それで悩んでいたマグナ達ははっとミニスを見た。 「そういえば・・ファミィ・マーンのマーンってことはミニス・・キミは・・・」 「金の派閥の召喚師?!」 マグナとトリスの驚きに、ミニスは眉を歪めた。 今にも、泣きそうな顔。 「おーーーーーーっほっほっほっほ!貴方達も召喚師なら・・どちらに付いたほうがいいかと 判断出来ますわよね?」 「違う・・騙してたんじゃない!・・信じて!!」 ミニスの必死の呼びかけと、ケルマの高い笑い声があたしの耳を通りぬけた。 その言葉は、どんな気持ちで言ってくれているんだろうね? でも、大丈夫だよ・・ミニス あたしはふっと笑って、ミニスの頭をそっと撫でた。 「大丈夫、だってあたし達は友達でしょう?」 「・・・・」 トリス達もそれぞれの武器を構えて、ミニスとケルマの間に立つ。 今護るべき人は、今戦うべき理由が彼らの中にちゃんとあるから ちゃんとわかってくれているから 「それじゃあたしも加勢を・・」 『ダメだ(です)!』 混ざろうとしたあたしは、一斉に拒否される。 何でさあああああああああああああああ???!??? 「だっては武器を扱えないだろう?」 ええ、初心者中の初心者です(殴る事と投げる事はプロ級ですが) 「それにさんがケガしたらあたし達悲しいし・・」 いえ、泣き顔も見てみたい気もしますが・・(危険) 「大丈夫ですよ、すぐに終りますからvv」 ・・それは秒殺宣言と取って言いのでしょうか、聖女様?(汗) そしてトリス達はにっこり笑って声をそろえた。 『そこで待っていて(ね)くれよ(ださいね)♪』 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」 「ムキー!あくまでもこの私に逆らうつもりですのね!?後悔しても知りませわよ!!」 そうして、戦いが始まった・・・。 「いやったー★完・全・勝・利ー♪」 「ふふん、まだやる気?オ・バ・サ・ン?」 「ムキーーーーーーーーーーー!!次こそは・・覚えてらっしゃいーーーーーー!!!」 ケルマは負け犬の遠吼えを吼えて、さっさと走り去って行った・・。 てーか、ガントレット重くないの・・・?(疑問) 呆然としているあたし達の前に、ミニスは俯きながら謝った。 「・・ごめんなさい・・私が金の派閥の子だって知ったら・・友達になってくれないかと思ったの・・ だって、金の派閥と蒼の派閥は中が悪いから・・」 トリスとマグナは顔を見合わせ、笑顔でぎゅうっとミニスに抱き付いた。 くおおあああああああああ!!何て良い光景!あたしも混ざりてえ!!!(悶) 「あたし達は友達だもん!ね?お兄ちゃん!」 「ああ、それにミニスがいるとおもしろいしね・・・これからもよろしくな!ミニス!」 「・・うん!」 その光景を羨ましそうに(寧ろ妄想して)見ているあたしの袖を、くいくいとハサハが引っ張って。 首を傾げて、恥ずかしそうに見上げてきた。 「ハサハも・・ぎゅっとして・・?」 ドキーーーーーーーーーーーンvv(心臓打ち抜かれ) 「もちろんおっけええええええええええいいいい!!!(愛)」 あたしはハサハと近くにいたバルレルを自分の腕の中に閉じ込めて、思いっきり抱きしめた。 おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!あたしは今死んでもいいかもおおおおおお!!!!? ハサハはぎゅっと腕の服を握り返してくれて、バルレルは“何しやがる?!”と叫びながら暴れる。 バルレルの抗議すら耳の入らなくて、あたしは悦に入った。 ・・もう、死んでもいい・・・vvv(うっとり) 各自の光景を見ていたアメルはにっこりと微笑んで、幸せそうに眺めていたのだった・・・。 場所が変わってギブソン邸。 ミニスのペンダントが見つかるまで、彼女はあたし達と共に行動することになった。 アメルが何者かに狙われていても、ミニスは力強く言い放つ。 「大丈夫!私のホウキで一発よ!」 ・・・・なんて力強い言葉なのだろうか・・・(遠目) でもホウキで叩かれるデグレア軍を見るのは何となく嫌だなー・・・(イメージダウン?) そして最後の・・一番の難問が帰ってきた。 「トリス!!マグナーーーーーーーーー!!!(怒)」 『ひええええええええええええ!!!(もう半泣き)』 泣き付いて来るトリスと、脅えてあたしの背に隠れてくるマグナをよしよしと撫でながら、あたしはネスを出迎えた。 ネスが怒っている理由、それは金の派閥に関った事。 てゆーか、血管切れそうな怒り具合ね・・・。 「まーまー、落ち着いて、ネス・・・。」 「落ち着いていられるか!どうして金の派閥を・・赤の他人を助けるようなことをするんだ?!」 「だから・・」 「大体キミ達は無警戒過ぎる!無防備だ!!面倒事に首を突っ込むなとあれほど・・」 ”面倒事” ネスがそういった瞬間、ミニスの顔に酷く傷ついた色が浮かんだのを、あたしは見た。 「ネス!!!なんてこと言うのよ!!!」 「・・・・」 あたしは取り合えずネスを黙らせて、チロリと睨みあげた。 そして一言。 「・・朝、ネスがあたしにしたこと覚えてる?」 「!?(滝汗)」 「ミニスの件を許してくれるなら、あたしも許してあげる」 にっこりと、笑顔で言い放つあたしに、ネスは言葉を詰まらせる。 一方トリス達は首を傾げていて、“?”とあたしとネスの顔を見比べていた。 「・・それに、言わせてもらうけどあんたは警戒し過ぎるの。あたしはあんたの方が心配だよ」 「・・・」 「誰かを助ける事がそんなにいけないこと?ネスは反対なの?」 「・・僕は・・」 わかってる ネスは普通の人間じゃないから、誰かに関ることが怖いんだって でも 「でもそれじゃ誰も解かれないし、解かってくれない。思ってるだけじゃ気持ちなんて伝わるはずがないの」 「・・・・」 トリスがあたしの腕を掴んで、ネスを見上げる。 くう!こんな場面で萌えてしまう自分が情けない!!(雰囲気ぶち壊し) 「あのね・・ネス。心配かけてごめんね・・・」 「・・・」 マグナもあたしの肩を掴んで横に並ぶ。 ああ!何て凛々しい横顔!さっき脅えてた顔が嘘みたいね!!(酷っ) 「でも、 ネスはため息を吐いて、階段を上がる。 そして一言。 「好きにしろ・・僕は知らないからな」 その言葉にトリスとマグナはぱぁっと顔を輝かせて、二人でネスの背中に抱き付いた。 『ありがとう!ネス!!』 「こ、こら・・やめないか・・!(汗)」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 すません、ネスティ・バスクさん 今、貴方が心底羨ましいと思ってしまいました ああああああ!!とってもジェラシーーーーーーーーーー!!!!(のたうち回り) ネスは何とかトリスとマグナから解放されて、ヨロヨロと部屋に戻って行った。 そしてあたしはその背を、ニヤリと笑いながら後を追いかけたのだった・・・。 「ネスー?入るよー?」 「何だ」 ネスに当てられた部屋は、さすがに広々としていた。 うーん、余計な物は即行で捨てるようなタイプだもんねー・・ 「ネス、ミニスの件のこと。許してくれてありがとね」 「・・別に・・マグナ達があそこまで言うんだ、しょうがない」 あたしは“溺愛バンザーイ”と呟きながらベッドに座りながら本を読んでいるネスの隣りに座る。 枕元にも分厚い本が数冊も重ねられてあった。 うっわ、ゴツイ・・(汗) 「でもありがと、マグナ達にあんな顔をさせるなんて、あんたもやるわねー・・」 ちょっと(かなり)ジェラシー感じちゃった★ ・・・は?(じぇらしー?) ネスは本にシオリを挟んでパタンと閉じる。 そして掛けていた眼鏡を外した。 うわあああああああ!!眼鏡外した?!うわ!ノー眼鏡版ネスだよ!! 「・・正直、マグナ達があそこまではっきりと言ったのは初めてなんだ」 「(あああ!超萌え!!)な、何を?」 「彼らは僕に謝るときはいつもオドオドしてて、脅えていたけど・・今日は脅えていなかった」 「・・?」 「真っ直ぐに、僕を見て言ったのさ」 そう呟いて、ネスは苦笑しながらあたしを見下ろした。 「キミが・・居たからなんだろうな」 ・・・・・・・・は?あたし?? チョット待ッテクダサーイ、ネスさん? 何故ニアタシナノデスカー?(カタカナオンリー) 「・・ちょっと悔しいと思ったよ、キミはあっという間に彼らの心を開いたから」 「・・でも、ネスの方が慕われてるよ?」 「・・どうかな。けれどそうだったとしても僕にとってはそれが そこまで言って、ネスは俯いた。 その先は何を言おうとしていたの? ・・怖いって言おうとしてた? 「・・ネス」 「トリスとマグナの事、よろしく頼む。僕がいなくなっても・・」 「喝ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(ゴスッ!)」 あたしはネスの脳天に、分厚い本を垂直にぶつけた。 絶対痛いわよね・・・これ(ならやるな) 「な・・?(頭の脳細胞が死ぬ・・?!)」 「トリスとマグナの保護者はあんた!ネスティ・バスクしかいないのよ!! それに何メソメソ言ってるのよ?!あんた半乙女から純乙女に進化させるわよ?!」 「じゅ・・純・・?(嫌過ぎる!)」 「あんたはいつも通り毒舌振舞いてたらいいのよ! そうすればトリスとマグナだって安心出来るんだから!」 毒舌で安心出きる人間なんてこの世で二人よ! 貴重な存在でしょ?! ・・・・・・・・・・。 あたしは立ちあがり、ネスの眼鏡をひったくって無理矢理捻じ込ませるように掛けてやる。 ネスのトレードマークなかったら違和感ありすぎだしね! 「他人と自分を比較してたらキリがないの!(あたしもだけど)あんたはあんたで 前向きに生きなきゃ絶対雪山で凍え死んでるわよ!!」 「・・・(雪山?<汗)」 「レッツポジティブシンキング!!(byペル●ナ)“前向きに考えよう”!って意味よ! あんたは悲観的過ぎ!前向きに逝け!!」 あたしは一通り怒鳴って、肩で息をする。 あー、スッキリした(爽やかに) 「・・とにかく、自分がいなくなっても・・って、絶対口にしちゃだめよ? したらあんたを正式な純乙女に昇格させるからね?!わかった?」 「あ、ああ・・(呆気)」 「よろしい、・・・それに怖いのはあんただけじゃないよ」 「・・え?」 あたしは苦笑して部屋の入り口まで歩く。 一歩、一歩。 「あたしも、これからが怖いよ」 色々あってバタバタしてたけど、怖い イオス達が心配で レイムが異常なのも怖い(いきなりジュテームてどうよ?) きっと、もっと泣くかもしれない 「・・怖いよ」 「・・」 「・・だから一緒に頑張って行こうね」 ミニスに言ったように 前に進めるようにと 「・・ああ、頑張るさ」 その言葉を聞いて、あたしは何となく安心した。 弱っていたのは自分だったかもしれない。 ミニス達が戦っている時も、怖かったから。 「それじゃ、あたしは部屋に戻るわ・・おやすみー」 「・・おやすみ」 ヒラヒラと手を振って、あたしはネスの部屋から退場する。 ってか、ノー眼鏡ネスは初めてだわー・・(萌) 今度もう一回観賞させてもらおうかな・・? 邪な考えに燃え、“んふふふふふ”と笑うあたしを見ていた通りすがりのバルレルがビクッとしていた と言う事はあたしは知らなかった。 とある家で夕食を食べる親子の会話・・。 「ねー、ママー」 「なーに?」 「今日庭園の前を通ったらすっごい腕をしたオバサンとお姉ちゃんが怒ってた」 「・・・・・・・・・・・そ、それで・・・・・・?(汗)」 「“ちびじゃり”とか“ぺちゃぱい”と言ってたけどどう言う意味ー?」 「・・・・・・うふふ、それは“小さい砂”“潰れたパイ”っていう意味よ?」 「?それでどうして怒ってたのかなー?(不思議がる)」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの庭園、しばらく封鎖してもらおうかしら・・・?(ボソリ)」 「ん?なーに?」 「ふふふ、何でもないわ・・さ、食べて寝ましょうねー?」 「うん!」 今日のお言葉 <<庭園危険地帯確定>> NEXT ------------------------------------------------------------------------ *後書き* 第15話をお届けさせて頂きました。 ようやくミニス登場ー!(拍手) しかしヤバイ発言連発でした・・! 兵士が少し哀れです・・フフフ。 ・・・・しかし、このタイトルは一体何を考えていたのでしょうか・・私。(汗) ネスが後半いっぱい(?)でてます、そして次はデグレアズでます。 何たってゲームだと第5話の「彼女の決意」はデグレアズ全員出ますから! ああ!!やっと歌ネタが使える・・!!(愛) ・・そして親子会話・・・、純な子供を持つと親も大変だ(瞬殺) それではここまで読んでくださってありがとうございました! 2003.12.14修正 |